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佐々木さん


 今朝 オナジミノアル 患者さんから  電話があった。
ソノ患者さんの名前をカリに佐々木さんと使ましょうか。
その佐々木さんは2ヶ月に3回のペースでほぼコンスタントに予約を入れてくれる。
前回からまだそんなに日が経っていないので、予約の電話ではないだろうと思って、お話を聞いていたら、昨日 家の中で転んで脇腹が痛いとのこと。
そしてささきさんは、大したことはないと思うけど、もし時間があったら治療して欲しいとのこと。
ここの部分だけ聞けば、世間一般にチョクチョク耳にする話ではある。

 ささきさんは、車椅子使用者で運動機能にかなりの制限がある。
寝るときも仰向けの姿勢以外は出来ない。
転んだのは最悪の、うつぶせの姿勢だったとのこと。
手を伸ばせばすぐ近くにはベッドやこたつがあったが、腕に力が入らないので体を起こすことが出来なかったとのこと。
腕がダメなら顔で支えて起きられないかと挑戦してみたが、イレバがガタガタしてこれまた力が入らない。
そうこうしているうちに、暖房が効きすぎて部屋の温度が上がり、汗ビショに成ってしまった。
転んだのは午前中、その不自然な姿勢のまま身動きできず夕方に成ってしまった。

 その間どんな思いをしていただろうと問いかけた。
佐々木さんいわく「もし 最悪な事になったとしても、それはそれで仕方にゃべった」とけろりと言い切る。
普段からの佐々木さんとのお付き合いの仲から考えれば、佐々木さんらしいなとは思ったが更に、よく聞けば、電話も手を伸ばせば届くところにあったとのこと。
「だったらどうして?電話をしなかったの!」とつい きつい口調で怒なってしまった。
佐々木さんいわく「あわてて駆けつけてきて、Kさんが転んで怪我でもして、迷惑をかけたら困るから」とのこと。
わたし「だったら ヘルパーさんになんで電話しないの」と聞いたら、
佐々木さんいわく「ヘルパーさんたちもいっつも忙しくって、突然こんな事で呼び出したら、迷惑をかけるから」とのこと。
本当に 本当に 佐々木さんってこうゆう人なのです。

 人には迷惑をかけないように、自分で出来ることはできるだけ自分でやる。と常々口にしているささきさんだった。
6時間近くも不自然な格好のまま、しかも聞けばかおも腫れあがって青くなっているとのこと。
打ちどころが悪かったらとか、ガスでも付いていたらとか、最悪の事をチラット頭がよぎり、「人に助けを求める事がそんなにいけないことなの」と怒鳴ってしまった。

 普段わたしは、できない事は素直に認め、ソノ分人に助けてもらおうと、わたしなりの考えのもとにやってきた。
助けを求めれば、大抵どんな人でも喜んで手を差し伸べてくれる。
かたくなに助けを求めないで頑張っている佐々木さんの生き方も立派だと思う。
でも でも そんなときでさえ、それをしないのはなぜだろう?
わたしにだったらともかく、それは仕方がないかもしれないが、それにしてもそんなにも頼りにされていないのだと思うとかなしい…。
by wappagamama | 2008-04-19 21:18
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