毎年のことだけど、年末年始ともなれば意外と来院患者さんが増える。
「先生も坊主も走り回る」というほど、多忙な時期なものだから、体を酷使して自分を追い込んでしまっていることにすら気づかないでいる患者さんが多い。 しかもそれは身近な方たちから「経絡治療の有効性」を充分に見聞きしたり、薦められている方たちでさえも、いざ ご本人は足を運ぶことはなかった。というぱたーんの患者さんが多かった。 今回もそんな患者さんがほとんどだった、体の限界を感じてどうにもならなくなってはじめて「わらをもつかむ思い」で駆け込んできたのが程度の差こそあれ数名。 そのいずれも、その人なしでは通常経営が回転しなくなるという重要ポストにある方ばかり。 もっぱらの理由が「忙しくて時間が取れない」というのが大半。 さもあらんさもあらん!!!と最初は私もその理由に「そうでしょうねそうでしょうね?よくわかります」と同調しタ振りをしているが、患者さんの主訴を聞き、脈診腹診を進めてゆくうちに「コリャ 仕事どころじゃないでしょ!?」このまま無理を通していたら?… もうすでにうつ病になりかかっている、イエ なっているのかもしれない?くわばらくわばら…と腹の中では腹立たしい思いスラ感じている。 一人目の患者さんの場合。 数年前から義理の弟hさんから聞いていたといいながら年末に駆け込んできたのは、oさん。覚悟を決めたかのように「全てお話をして治療してもらってきなさい」といわれてきたと治療別途に横たわった時はすでに理想の「治療受ける」姿勢で臨んでくれた。 主訴…肩が痛い。夜眠れない・黙っていても涙が流れてくることもある。(60代男性) 整形外科では痛み止めと湿布をもらっている。 心療内科からは睡眠導入剤。 仕事上の重苦がのしかかって、どうにもこうにもならなかった時期が続いていたと、その苦悩が伝わってくる。 診察…肩の痛みの原因に心当たりは全くないということからして、痛みの原因は整形外科的なものからくるものだけとは限らないということを話したら、「hさんもそういっていました」とすんなりと受け入れている。 それだけ理解してくれているのなら話は早い。あとは私流の治療法で任せていただくしかない。 これこそ経絡治療の最適応症である。 以前にも何回か書いたことをあるので治療法は割愛させていただく。 このような症状になるまでにはかなりの年数かかって現在に至っているはず。 そう簡単に改善すると期待されても困る。程度によっては病床が起きるまでの期間いや人によってはそれ以上の期間根気欲治療を続けなければいけない場合もある。 とはいっても、たいていの患者さんは、一番悩まされている症状が少し楽になった時点で治療を注視する場合が多いので、その後のデーターは深くは追求できていないのが正直なところである。 あの最悪な状態だったことはすっかり忘れてしまい、この程度だったら多忙な時間調整をすることもないだろう、と思うらしい?…喉元過ぎれば?…ってとこでしょうね? しばらくはそれで過ごしていても、環境が元のままだったらいずれまた同じようなことがおきる化膿性は高い。そうなったときにまた再度駆け込みをしてくるというパターンが多い。 ある意味治療院としての経営的には有難いことなので、それもそれで持ちつ持たれつかな?…と自分に言い聞かせている。 まずは、肩が楽になって、夜眠れるようになるには、最初集中治療をしなければいけない。 治療後は少し楽になるからといって、その後2・3週間も間を離してしまったら元のもくあみである。なので3・4日に一回の感覚で来院してもらう。勿論一人ひとり症状や程度が違うので、最初は毎日連続治療をしなければいけない患者さんもいる。 それがどんなに忙しい患者さんに対しても私は強く要求している。 その代わり祝土日返上、営業時間を延長してでも患者さんが来院できるように調整している。 でもそれもほとんどの患者さんが、第一回目の治療が終わった時点で「今度いつきたらいいですか?と異口同音。半数以上は「明日も着ていいですか」3割の患者さんは「この治療は毎日やってもいいんですか」という。 何年も何年も人の話に耳を傾けなかった人が、一回の経験で、こんなに気持ちがいいのなら? 毎日やったら何だか直るような気がする?」って思うらしい?…チョットマユツバかな?…でも患者さんの正直な気持ちだから仕方がない… それにしても、来院すると決心するまでの長かったこと長かったこと!… 「もっと早くくればよかった そうすればこんなに苦しまなくとも良かったかもしれない」とは後の祭り?…時間が取れない」と当たり前のようにいっていたあの理由はどこ絵やら?… ということは、「時間が取れない」というのはそれはただの言い訳にしか過ぎないのである。「 そんな今年たって楽になるわけがない」と信用していないという気持ちが根底にあるからでしょう?… 悪いけど 今までの一般鍼灸治療とはそれくらいのレベルのものが多かったからかもしれません。本当に失礼な言い方かもしれませんが、それが現実です。世間にはそんな認識が定着しているのです。だから東洋医学の医学的認識レベルが低いのです。だから、どんなに苦しい思いをしていても東洋医学の治療を受けようとする患者さんが少ないのです。 良くなろうがならなかろうが、取り合えず現代医学の医療機関だけが全てだと思っているのです。当然現代医学でなければどうにもならない分野は山ほどあります。それは私が言うまでもありません。 ですけど、現代医学ではどうすることもできない分野も沢山あることも現実なのです。 過去にも同じようなことを何回も書いてきましたが、そんなどうしようもないことで苦しんでおられる方に一人でも多くご縁ができることを今年の念頭の目標としたいと思っております。 年末年始休暇久しぶりにゆっくり過ごせたとうれしそう(^^♪
by wappagamama
| 2016-01-10 12:54
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