人気ブログランキング | 話題のタグを見る

秋田テレビ取材珍道中その1


 日曜日、秋田テレビから取材が入り、午後から夕方までビッシリ緊張しっぱなしでした。
視力があって、室内の様子や、自分の姿かたちがどうなっているのかわからないということが、緊張の一番の原因なのである。


お昼過ぎに秋田を出て、湯沢到着は午後二時前後になるだろうとのこと、丁度患者さんから予約の電話が入り、午後一時には来院したいとのことだったので、治療終了時間を考えるとギリギリお尻が引っかかるかもしれない?と思ったが、患者さんの都合により仕方なくお受けした。「何とかなるべ」精神が基本にある私はそのときはその時という考えで患者さんを受け入れることにした。
私は「治療か」患者さんが一番大事。
「今から秋田出発します」と局のIさんから電話。私は患者さんから予約が入ったので治療終了が二次ということを念を押した。
そしたら、局のIさん「でしたら 治療しているところを撮らせていただけませんか」と出た。
患者さんにお願いしたところ、顔が写らないんだったらかまいませんよと快く了承していただいた。 

 予定通り、局の取材陣が到着「治療はもう少しで終わります どうぞ中へ入ってください」と玄関で対応した。そしたら、局のIさん「今カメラがお宅の家ノ前を写しています」私は治療が終わらないうちに早く入って写してくださいという意味で言ったのだったが、その意味が通じていなかったようだ。そんなのんきな時間はないんですけどと思ったが、患者さんをいかに他の用事があるからといって放追っ手おくわけにはいかない。仕方なく治療室に戻って仕事を再開していた。その時私は、治療室の東海林を少し隙間を空けたつもりだったがほとんどしめてしまったのかもしれない。
その理由は、カメラは男性、それに患者さんは半裸状態、玄関が開いているので治療室の東海林まで開けておくわけには行かない。玄関と治療室は玄関に立てば居間を通して真正面になっているので私が東海林を染めた理由はわかってもらえるはず。と思ったが? 待てど暮らせど治療室には入ってこないばかりか、カメラさんが居間に上がってきている様子も無い。
「何をやっているんだろう・何を考えているんだろう・なんて要領の悪い人だろう」 と不思議だったが、治療は順調に終了してしまった。
「ハイ 終わりです」と患者さんにいっている私の声にはじめて居間から局のIさんが声を出した。私は「どうしたんですか? いつまでも着てくれないから治療は終わりましたよ」と言ったら「だって 障子をしめられてしまったので…「ハッ?」なにいってんだろう? 治療の様子を撮らせて下さいって言ったのはそちらでしょ? 二時には終わるって最初にいったでしょ?と思ったが口には出さなかった。
じゃ どうすればよかったんだろうと思ったが今更もう遅い。何てドンくさい人たちなんだろうとしょっぱなから面倒くさくなってきてしまった。

 昔ユーパスとエルモのことでTBSテレビ局から長期にわたって取材されたときのことを頭によぎった。
近藤さんと言うデレクターがいかに優秀な方だったかと今改めて思う。
視聴者に何を伝えたいか、ということを前もって話してくれていた、そしてその日野予定やコース・時間なども予め教えていただいていた。
次はどのような光景を写すか、そして、撮影の段取りも素早く要領がすこぶる良かった。何もわからないその世界のことは、でもお付き合いしているうちに、その取材クルーの方たちの仕事に対する情熱が私の心に染み渡ってきた。
私は私の知らない世界を楽しいと思うようになっていた。
しっかりした目的が取材陣の皆さんが共通していたようだしその目的に向かってうまく私の心を引き付けてくれていた。
何一つ不安に思うことなく安心して近藤さんにお任せすることができていた。と 振り返れば素直に思えるが、当時は初めて盲導犬との訓練風景から始まり、ユーパスを喪い・エルモとの出会いなどなど長きに渡っての取材だったので、辛いときには派手に泣きもしたし・素直になれなかったこともあったし・いろいろあったが、今思えばとてもとても懐かしい思い出となっている。久しぶりに去年?アレッ? 一昨年だったかな?札幌の研修会でお会いしたが、飛びつきたいほどの懐かしさに襲われたのを思い出す。

次回へ津ずく…



何もかもがぶっつけ本番
by wappagamama | 2015-05-21 10:15
<< 秋田テレビ取材珍道中その2 いってきました テレビ局同伴で... >>