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豪雪の中「不在者投票」へ…その1

 昨日日曜日、「不在者投票に行きませんか?」とのお誘いがあった。

 またまた昨日に限って膝下くらいまでの降雪量があり、エルモの誘導で一人で行くのは危険だと思って躊躇していたところだった。

まが悪いことに、大量に降った雪は、日曜日ということもあり、除雪車も着ていない。
それに何よりも、流雪溝(りゅうせつこう)の稼動開始が今月の15日から出なければ稼動しないとのこと。


 膝下くらいまで積もった雪は、息子が駐車場の脇に積み上げてくれてはあるが、ほんの一日で駐車スペースがなくなってしまうほど積もってしまった。

 なんだかんだ理由をつけて、投票に行くチャンスを見逃してしまうことのほうが痛手だとおもい、とりあえず出かけることにした。

 先日のホローアップの際、防寒儀に不備があっり大失敗をした経験を生かし、今回はガッチリ防寒対策を決め込んだ。
雨と霙と雪の違いは条件は大きく違うが、目の見えないものにとってはどこで何が障害になるかわからない。
今回は特に、積雪量が多いので、道路も道なき道と化していることが想像される。
なので、ブーツの上についている長い紐をぐるぐる巻きにして上から雪が入らないようにした。

 一緒に同行してくれる人も弱視ではあるが、目の前のものは見えにくくとも、周囲が広くぼんやり見えている人なので、何かと力を貸していただいていた。
ところが困ったことに、その人は先へ裂きえと喋ってしまう人なので、エルモのほうがそれに反応してしまうという大変困ったことになってしまう。
出発前「何にも言わないで後ろから黙って付いてきて見てて」とお願いした。

投票会場は「障害学習センター」
そうです! ここまでのコースは、ホローアップで何回も訓練した場所。
「今までのエルモとは違うよ」というところを見てもらうためにもいいチャンス!。
スタート直後、道路の積雪は想像通り!
車のわだちのほかは、ブーツの上まで積もっている。
私はその雪をこぎながらの前進となった。
「?ん? とすれば エルモは? え?車のわだちを歩いているの?」
当然道路幅も狭くなっているはず、「寄って? 寄って?」の支持にも反応が悪い。
私の帽子にも肩にも雪がモサモサ降っている。
エルモの頭や背中にも積もっているはず。
時折「ブルブル」とエルモは雪を振り落としている。
でも、お仕事意欲はきちんと意識しているようだ。

 時々後ろから「後もう何メーター」とまたおしゃべりのサポーターの非常に迷惑な大きな声がする。
「黙って見てて!教えないで! エルモはちゃんと覚えているから!」と私の声が銀世界に大きくこだまする。

帽子を伝わって冷たいものが流れて落ちる。鼻水が流れている感覚があっても、タオルはリュックの中。
触覚を頼りにしている関係上、手袋は使えない。
人差指と親指で、流れているであろう鼻水を何回となくこくった。
調子よくお仕事をしているときは、極力その流れを壊したくない。
たとえ、冷たいものが首筋を伝わっても、鼻水が流れ落ちてもめったに歩みを変えることはできない。
どおう? 「ワイルドでしょ!」(ん?)


 「湯沢市青少年ホーム」到着です!
道なき道・モサモサ降り続ける雪という悪条件の中、エルモは目的の「ドアー」に無事入りました!。
「よしよしよし! エルモ グットボーイだよ! かっこいい! かっこいい! すごぉくかっこよかったよ!!!」といいながら、かぶっていた帽子を脱いでエルモの頭と背中の雪を払ってあげているうちに、暑いものがこみ上げてきた。
by wappagamama | 2012-12-10 12:06
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