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「別れと出会いは紙一重…」のつづき「初めての食堂風景」


 リードを手渡した後、悲しみに浸るまもなく、というか 浸るまも与えないようにして次の新しいパートナーが目の前に現れる。
というように聞いている…。

 ついこの春 盲導犬の訓練を終えた盲導犬候補生達がもうすでに 待機していたのだった。

 若々しいそして初々しい盲導犬候補生たちは、初めて出会うパートナーとのあいさつを交わす。
こうやって新しいパートナーとのふれあいの中でお互いを認識嗜愛、受け入れてから、いよいよ歩行訓練が始まる。
このことを「共同訓練」という
盲導犬としての訓練をしてくれた訓練氏の先生と、新しいパートナー、視覚障害者であるユーザーさんとの 三者共動の訓練だからなのかな、と思う。
こんな風に文章にしようとした時、結構いろんなことをいい加減にしか覚えていなかったことに気づく。(ひやあせ)
思い込みや勘違い・偏見と独断も多々あろうかと思いますが、どうかご了承くださいませ。
もし とんでもない間違いをしているときには どうか ご遠慮なくご指摘くださいね。

  そして6時からの食堂では、その 新しいカップルさんたちが顔を揃えることになる。
ほんの数時間前に出会ったパートナーと複数のカップルの中での初めてのお仕事。
決まっている席の椅子を探させ、ユーザーが着席したらパートナーを足元に伏せをさせ、そのまま静かに食事が終わるまで待つというお仕事。

 一組のかっぷるは、協会から近所だということで、自宅を拠点にしての共同訓練となっているので、食堂では一緒になることはない。
なので、新しいカップル3組と私とえるもの4カップルがそろう。

 金曜日の夕食からはじまったその訓練は、やはり緊張感漂っていた。
さすが、7回目の代替えのベテランユーザーfさん。
席も一番奥、さっそうと物静かに悠々と着席した。

 続いて二組目のかっぷる、今回初めて代替えの岩手のkさん。
入り口から一番近い席。
さっきのベテランさんとはやはり少し違ってぎこちなさが感じられる。
新米盲導犬ちゃんも少し落ち着きがなく伏せをさせてもすぐに立ち上がっているようだ。

そして 3かっぷる目、この方も札幌市内のユーザーさん。私は始めてお会いする方。
何頭めの代替えなのかは知らないが、なんだか一番緊張しているように感じる。
というか、もしかすれば お別れした子のことがまだ大きく心に閉めているのかなと感じるくらい 無口で食事中とうとう一言も発しなかった。

そんな中、えるもは盲導犬としてはもうベテランの部類、
(?)
テーブルの下で伏せをしていても、新しい子が入ってくるたび立ち上がってちょろちょろ挨拶を交わしている。「エルモ のー あんた一番先輩なんだからちゃんとしなさい」とひやあせが…(ふ~)
 

 私の右隣には私と同じ、生活訓練課程の若い男性のmさんの席。
私の娘と同じくらいの年齢とか。
ぱそこんと点字と白杖歩行訓練の目的で入所しているとのこと

 結局 この日の食堂の雰囲気はなんだかとても重苦しくて、会話などできる状態ではなかった。
とてもおしゃべりな岩手のkさんでさえ?…
さぁ~?  何回目の食事で、穏やかな会話が交わされるようになるのかなぁ?
by wappagamama | 2011-05-15 09:58
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