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車椅子


 先日の青年部旅行には視覚障害者3名、車椅子使用者3名が参加。
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 車椅子の人はマイカーを提供してくれ、視覚障害者とその他の障害の人たちを乗せて、それぞれに割り振りしての小旅行だった。

車椅子使用者の人たちは、自分で車を運転して、何処へでも行けるからいいなと思っていた時期も合った。
だが 今回その仲間たちと、一泊行動を共にシテ、また改めて考えさせられる事が多かった。


毎年行なっている青年部の旅行で、今回のこの施設を利用したのは3回目とのこと。
施設を選ぶ際の第一条件として、車椅子トイレが完備してある事。
エレベーターやスロープが完備してある事。
玄関や、建物内に段差がないこと。
宿泊する部屋も車椅子での行動が可能な事。などなど最小限度の条件が揃っていない事には利用する事が出来ない。
幸い今回のその施設には、それらの条件がほぼ揃っていた。



 先ず最初にわたしがそこへ入ってビックリしたのは、廊下や部屋がゆったり広々していた事。
普段 チョクチョク利用しているビジネスホテルの狭さに、息ぐるしさを感じていたわたしにとっては、その広い空間はとても優雅に感じた

わたしと同質となった友人は車椅子使用者。
部屋の中央に置かれたふたつのベッドが壁際に寄っていないことに先ずはビックリ。
室内も車椅子で移動が可能。
そのほかに数人が集える応接セット。
わたしは久々の豪華旅行をしている気分になった。


 だが 残念な事に、シャワー・トイレ室の入り口には何処のホテルにもあるような立派な段差が合った。
その空間もいずこのビジネスホテル並みの狭さ。
これ!これ!これ! 折角のバリヤフリー豪華気分の部屋の空間も、トイレのこの段差で台なし!
結局同質の友人はどうしたかというと、階下のバリヤフリートイレまで降りていって用を果たすはめになっていた。


 それでも、いくつかの部屋に関しては、室内での車椅子用に設備してあるところもあり、
何回か利用しているうちにその使い勝手の便利さ、不便さを直接利用した立場から、
施設側に陳情していたとのこと。
その結果少しずつ改善されてはいるものの、まだ問題点はいくつかあったようだった。
車椅子から便座に移動する際の手すり。
全体重をそれにかけるのだから、シッカリとして安定感がなければいけない。
だがそれは固定しっぱなしでもダメなのだとか。
取り外し可能でなおかつシッカリ固定しなければいけないのだということを、今回わたしははじめて知った。


そして もうひとつ、洗面台の不備があった。
洗面台の下に、車椅子に座ったままの姿勢で、足が入っていかないのである。
要するに、せんめんだいの下が空間になっていなければいけないのに、洗面台の淵と床までほぼ垂直になっているのである。
車椅子使用の人たちの台所は、流し台にしてもガス台にしても、机のように座ったままの姿勢で足が入るようにならなければ使えないという事になる。
机上論を何回熱く語っても、所詮それは絵に描いた餅が出来上がるだけで、実用的には程遠いことがよくある。
そのもっとも 顕著な例が、ここ湯沢市にも、ピッカピッカに立派に鎮座ましましてござる。
このお話は次回へ続。


車椅子に関してはあくまでも教えてもらってわたしなりに理解したつもりなので、もしかしたら当事者側から見たら違う点があるかもしれません。
この記事をご覧に成って、ちとちがうなー?とか、こんなことも知って欲しいなどありましたら、ご意見をお待ちしております。
by wappagamama | 2009-05-29 17:27
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