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今朝の新患さん


 9時過ぎ、今朝のその患者さんから再び電話。
「今柳町まで来てるけど、秋の宮行きのばすが行ってしまったので、1時間遅れます」
車で送迎してもらうとばかり思っていた、わたしの大きな思い違いだった。
ひとりでバスを乗り継いで来た様だ。
電話口での口調から察するに、かなりのご高齢と判断したわたしの見込み違い。


 この逆のパターンで、思い込まれていることはわたしもよくある。
ヤットの思い出窓口まで行ったのに、あれもってこい・これもってこいと、いとも簡単に現場に行ってから言われるのはあたりまえ。
そんなことは日常茶飯事と心得ているので、行く前に電話で問い合わせているにもかかわらずのその対応。
にらみつけてやりたい気分をグット抑えて、再度出直すしかない。


  その患者さんに1時間遅れられたら、次の患者さんに間に合わなくなってしまう。
さぁーって? どうしよう?…。
その新患さんは遠くからはじめて来てくれる患者さん。
次に控え氏患者さんは、週に3回定期的にきちんと来院してくれている、重症ながらも治療の喜びを感じてくれている大切な患者さん。
さいわいご近所なので、時間をずらしてくれるようにと、お願いの電話。
二つ返事で快く承諾してくれた。


 ところが、そうこうしている内に家ノ前に車が止まった。
その新患さんが柳町からタクシーで来たらしい。
「あんまり遅くなったら、ご迷惑をかけるから」とのこと。
  簡単に、「途中で福祉事務所に寄って施術券をもらってきてください」と言ったわたしも、さるところの窓口と同じ対応をしていたんだと半生。
1時間の持ち時間を、目一杯丁寧に心を込めて、
施術に当たった。
その1時間の間、その新患さんはズーッとしゃべりっぱなし!
治療に来たのかしゃべりに来たのか判らないほど…。


わたしが電話口のその新患さんを結構なご高齢と感じたのには、それなりのわけがあったように思う。
現在 ご高齢のお連れ合いの介護をしながら、農作業もやっているとのそのお話の中には、確固たる夫婦愛と信念ガ伝わってきた。

次回へつづく
by wappagamama | 2009-05-09 17:16
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