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エルモとのホローアップその5


盲導犬の健康状態の如何によっては、私たちユーザーはいろんな形で大きく影響されます。

 前回の記事にありましたように、友人の盲導犬が重い病気にかかっているということでした。
彼女はとても活動的な方です。
地元でのいろんな活動の責任者としての外出も数多いようです。
一人暮らしなので日々の生活は全て自分の責任範囲で行わなければいけません。
その分彼女にとっての盲導犬の存在は、強い絆と深い信頼関係に結ばれているはずです。
それは、私以上に深くて強いものだと想像できます。
電話での会話の中から、彼女の毅然とした信念のような物が伝わってきます。
彼女の真正直な生き方には、何時も教えられることばかりです。
真正直な生きかたから発するその言葉は、時として厳しく感じることさえあります。
でもそんなときにもその後に私の心に残るのは、すがすがしいしゃっきっとした気持ちです。

最近私の身辺に、虚栄心の塊のようなどうにもこうにも対処しがたい人間が一人まつわりついています。
どう 善い方に解釈しようとしても次から次へと爆弾を投下してきます。
できるならその人とは関係のない生活をしたいものだと思うようになっています。
そんなときだからこそなおさらに、愛犬の病で悲しい思いをしているその友人は私にとっては貴重なお付き合いができる本当の友人だと思っております。


 また少し脱線してしまいましたが、盲導犬の健康状態如何によっては… …。
彼女が急死したユーパスのことを思い浮かべたというように、私自身ユーパスの急死した後、「もう 二度と盲導犬はもらわない」と思うほどショッキングで私の心身にダメージを阿多へ増した。
でもなぜか その3ヵ月後にはちゃんとエルモが私の元へ来ていました。
それには、ユーパスのパピーウォーカーである、今は亡き矢内ままの一言が背中を押してくれたからです。
「次の子をもらってあなたが元気にならないとユーパスが浮かばれないよ、今すぐ協会に電話しなさい」とほぼ命令口調でした。(笑い)
こうやって私の元へきたエルモクンでした。が!?
なんと なんと ものすごい病弱だったんです!
このお話も何回か書きましたが、そのときは私も夢中だったのでそこまで気がまわらなかったのですが、今思えば 盲導犬としてお仕事ができる状態ではなかったようです。
札幌生まれのエルモクン、記録的な酷暑といわれた湯沢市の気候と環境の変化に、体が衰えて行ったようです。
エルモがもしこのまま病気にでもなってしまったらどうしよう?という不安感がよぎっていました。
≪ユーパスノ2の前を踏ませるわけにはいかない≫
エルモはユーパスが私にプレゼントしてくれた弟なのです。
そんな感傷的になってしまった私の心は、とにかくエルモが元気になるようにと病院通い!
そして盲導犬としての、お仕事なんか二の次でした。
エルモの医療費ヲ稼ぐためには家業の仕事もサボってはいられません。(わらい)
息子に、遠距離の病院に連れて行ってもらったり、と今だから話せる裏での苦労話は山ほどです。
そんなときの事情は、協会に正直にはなかなか話せませんでした。
「苦労させられた子ほどかわいい」とはよく言ったもので、今となってはユーパスに負けじと劣らずかわいくてかわいくて仕方がありません!。

 だからなんだって言う話をしていたんだっけ? あ そうそう エルモがお仕事があまり上手ではないということをいいわけをしたはずでしたが、協会の先生方ごめんなさい。
私自身の健康状態が怪しくなってしまったことを理由に、エルモともう一度最初からやり直したいと思っています。
それにはどうしても、協会からのバックアップが必須です。
簡単に湯沢まで来ていただくということは大変なことです。
それでも、私の願いを受け入れてくださってホローアップがかなっています。
今後も継続して予定を組んでいただくようお願いしてあります。
8回のホローアップ後、エルモクン盲導犬としての感を取り戻してくれました。
外出もそれほど苦労をしなくとも善くなりました。
もっとも確実なところしか歩かないようにしているせいもあるかと思いますが。
今後もホローアップを重ねていくうちに、私たちふたりは人生の軌道修正ができるという予感がします… …
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by wappagamama | 2012-11-11 12:49

エルモとのホローアップその4


 エルモとのこと、ブログに公表してしまった以上、わたくしごとでは済まされないことです。

 エルモの名誉のためにも、そして 盲導犬に携わっておられるかたがたへのご迷惑にならないように、もう少し説明しなければいけないのではと思います。

と思っていた矢先のこと、たまたま偶然に、県外在住のお友達(盲導犬ユーザーさん)から久々にメールが届きました。
その内容は衝撃的なものでした。

〈脳腫瘍が疑われ、MRIやctを撮り、脳脊髄駅の検査まで去
れ、はっきりした診断はでないで、症状が出たとき即引退と申し渡され、来春まで一
緒にいることを認めてもらいましたが、今のところ元気で歩いていてくれますので、
毎日気を使いながら暮らしています。〉
という内容でした。
現在症状としては三叉神経麻痺がおき、顔の筋肉が落ちてきているそうです。
盲導犬としてのお仕事は今までどおりきちんとしてくれているようですが、それもいつどんな風に変化するかと思うととても心配だとのことでした。
その子の病気が発覚したときに、その友人はユーパスのことを思い出したといっていました。
命を預け、苦楽をともにしたパートナーの重い病気を告げられたとき、彼女は突然天に召されていったユーパスと、悲しみにくれる私のことと重ね合わせたのだと思います。

 どんなに深い絆に結ばれていても・どんなに愛し合っていても必ずいつかは別れが来ます。
それは、心の準備ができているのとそうでなく突然の場合があります。
また 自分の手元から離れて看取ってやれないばあいなど、それもさまざまです。
今回 彼女は来春まで一緒にいられることが許可されたことで、だいぶ心が落ち着いたようです。

私は彼女にいつも「あんたは薄情な人だね」としかられるくらいご無沙汰してしまっています。
でも 今回この話を聞いて、本当に飛んで彼女のそばに行きたい気持ちになりました。
「春までがんばってね」という私に「うんそうだね 春までなにごともないようにお祈りしながら暮らすわ…」
という彼女の薄れていく声に涙が止まらない……
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by wappagamama | 2012-11-05 12:37

補助権法から10年

補助犬、今も“門前払い”同伴受け入れ義務づけ10年

 公共施設やバス、飲食店などへの補助犬の同伴受け入れを義務づけた身体障害者補助犬法が施行されて10年になる。県内で補助犬の利用者は倍増し、特に盲導犬の普及率は全国3位と充実。しかし、相談窓口に寄せられる件数は入店拒否を中心に増減を繰り返し、減少していないのが実情だ。
 「犬は中に入れません」。5月、県西部に住む女性の盲導犬利用者が、地元のカフェで“門前払い”に遭った。「ほじょ犬受け入れます」とステッカーを張りながら「盲導犬です」と言っても聞き入れられなかった。
 9月には、女性の盲導犬利用者が動物園に「子どもと行きたい」と問い合わせたところ「展示動物がどう反応するか分からないので入り口で犬を預かりたい」と言われた。この園は「展示動物への配慮も欠かせない。法と両立させる方法を検討していきたい」との見解を示した。
 県や政令市の相談窓口に寄せられるこうした相談は、毎年60~120件で推移する。補助犬の普及が進むのに相談件数が減らない背景について、NPO法人県補助犬支援センターの川口綾理事長は「利用者の行動範囲が広がっているのも一因。初めて接する施設も少なくない」と話す。
 ただ、センターの問い合わせに「現場のスタッフに周知していなかった」と回答する店も依然多い。川口理事長は「隅々まで理解を行き渡らせるよう、企業は努力してほしい。店員が代わるたびつらい思いを強いられてしまう」と指摘する。
 県は補助犬の申請が当初予算枠を超えても補正で対応する手厚い態勢。当初は申請から実施まで数年かかっていた利用者との共同訓練も今は1年以内に始められるまでになった。今後も利用は伸びる見通しで、盲導犬はハーネス、介助犬や聴導犬はベストを付ける「仕事中」の目印についてもさらに周知の必要性が高まりそうだ。
 【身体障害者補助犬法】
 身体障害者がホテルや飲食店、デパート、公共交通機関など、不特定多数の人が利用する施設を利用する際に補助犬(盲導犬、聴導犬、介助犬)を同伴できる。受け入れ拒否が相次いだ問題を背景に、2002年10月に完全施行した。一部改正で07年に都道府県と政令市が相談窓口を設けたほか、08年には従業員56人以上の企業に同伴受け入れの拒否を禁止した。県内では現在、盲導犬49頭、介助犬3頭、聴導犬1頭が実働している。
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by wappagamama | 2012-11-04 07:52

エルモとのホローアップその3

エルモとのホローアップに関しては前回の記事で一旦終わりにしようと思っていたが、考えれば言いたいことの半分も書いていない。
このままにしてしまえば、消化不良になりそうなのでやはりもう少し書かせていただきたい。
 とはいっても、この話題に関してどれだけの方が興味を示してくださるか・また疑問を感じてくださるかはわからないけど、私的にはもう少し言い訳をさせていただきます。

 この町へ住み着いたのは視力を失ってからと前回書きましたが、今回エルモとのほろーあっぷで初めてこの細かな道並みを知ったということに、どなたか疑問を感じてくださったでしょうか。
そうです エルモの前に私にとっては初めての盲導犬ユーパスとも約6年間歩きました。
それなのに どうして今までこの道の複雑さに気づかなかったのでしょう。
私自身もそれを思うと不思議でたまりません。

 エルモとはもうすでに8年目になります。
そして今この時期となって初めて体験したこの七不思議。



 2頭目の盲導犬エルモが私のところへやってきたとき、協会の先生たちは異口同音に「前の子は 前の子 2頭目の子とは比べないように」との教えが頭から離れませんでした。
自分の中でエルモはエルモなんだからとことあるごとに自分に言い聞かせました。
今だから言いますが、最初の子ユーパスはお仕事大好きどこへいっても自分が主人公のとても機嫌のいい子でした。
盲導犬と歩くのは私にとって初めてでした。
でも盲導犬が私のいきたいところへ黙っていても連れて行ってくれるわけではありません。盲導犬と歩くことが楽しいと思うようになるまでには早くとも1年くらいかかると思ってください。という教えに私は速くそうなりたくて来る日も来る紐歩く練習をしました。

そのころもあっちこっち確実に迷っていました。
今そのころのことの記憶をたどれば、ほんのうっすらとながら建物の切れ目とか道路の曲がり角が感覚で見えていたような飢餓死ます。
そのことは 全盲となった現在の条件とは雲泥の差があることは明らかです。
それになんといっても、ユーパスの正確です。
お仕事題す危険だったユーパスは、繰り返し歩いているうちに主な道と家に帰る道を覚えてくれていました。


 そして エルモは今流行の「草食系男子」です。おまけに超虚弱体質でした。しかも我が家にやってきたのは7月の暑いさかりした。
ひとつきもしないうちに熱中症のような症状になり外出することを極端に嫌いました。
しぶしぶながらハーネスをつけて歩き始めても肩を左右に振って私の足によりかかるようにしてのろのろ歩きです。
お仕事などできるような健康状態ではなかったようです。
私のところへ着てから一ヶ月という間毎日下痢便でした。
病院通いが頻繁になり獣医先生とおなじみさんになるほどでした。
そんなエルモがかわいそうで外出を控えるようになりました。
エルモが元気になるまで歩行訓練も涼しくなってからしようね。とエルモと私はお宅と化していきました。
出かけるときはたいていだれかに先導してもらっていました。
そしてその人は必ずしも、盲導犬のルールを知っているとは限りません。
必要に迫られたときはタクシーです。

 気づいたら、エルモの体調に合わせるようにしてきちんと歩行訓練もしないうちに惰性に流されて歩いていました。
そんな様子を見ていた息子に言われたのが「俺が送迎するから」という言葉に甘んじるようになっていました。
それでもなおかつ、「こんなんじゃだめだ」と思いエルモと歩くように努力しました。

そのうち 私自身が体調を崩し外出がさらに少なくなり、タクシーの頻度が多くなっていきました。
現在エルモの健康状態はすこぶる良好です。アレルギーもなくなり・サプリメントもめったに飲まなくともよくなりました。
おにいちゃんのユーパスの年をとっくに乗り越えました。
あと何年一緒に暮らせるかわかりませんが、お互いの健康のためにもう一度スタートからやり直します。
エルモはとてもナイーブで繊細な子です。
来院する患者さんたちにとってはすばらしい癒し犬です。
我が治療印の看板犬です。
エルモの愛くるしいまなざしに魅了されて来てくれる患者さんもたくさん増えました。

でもやはりもう一度 エルモは盲導犬として歩いていきます。皆さん応援してくださいね。
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by wappagamama | 2012-11-01 00:43