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東日本大震災 言葉に生かされた 吉田千壽子さん


東日本大震災 言葉に生かされた 吉田千壽子さん

◇抗がん剤の入った巾着、抱えた瞬間
 言葉には不思議な力が宿っている。時には人を傷つけ、時には心に光をともす。「言葉に生きる力をもらった」という岩手県陸前高田市の吉田千壽子(ちじゅこ)さん。がんを患う全盲の74歳が出会った言葉とは……。
 陸前高田市と大船渡市を隔てる広田半島。3月11日の激震は、小さな漁村にある自宅で病気療養中の吉田さんにも襲いかかった。
 揺れの中でパジャマの上にセーターとコートを着て、ズボンをはいた。一人で避難するのが難しい吉田さんは常々、同居の長女明美さん(45)に「地震の時は掘りごたつの中に逃げる」と伝えていた。明美さんが仕事で不在だったこの日、吉田さんはその通りにした。
 こたつがギシギシときしみ、物がバタバタと落ちてくる。彼女の心も揺れていた。昨夏、大腸がんで医者に「余命は長くない」と宣告され、認知症の夫高治さん(78)と同居できなくなり、施設に預けたことを悔いていた。「生きるも地獄、死ぬも地獄。ならばいっそここで……」
 そんな思いを止めるように、彼女の脳裏に家族の顔が去来した。吉田さんはなぜかこたつの中から手を伸ばして、床に落ちた物をまさぐった。抗がん剤を持ち歩く巾着袋が手に触れ、それを胸に抱えた瞬間、「生きようという気持ちがわいた」という。
 壁伝いに玄関に向かうと、引き戸が地震でガラガラと右左に動き、足元に何かが落ちて来た。「これを使え」といいたげに友達が忘れていったつえが転がっていた。それを手に表通りに踏み出そうとすると、車が猛スピードで行き交う音がして身がすくんだ。
 「ママ、ママ、早く、早く」。近くで母親を呼ぶ幼子の声がする。海の方からは「津波が来たぞ!」という絶叫と、泣き声が聞こえた。



 ◇「ママの家が流れた」「誰か手貸して」
 「津波は音も立てず、忍び寄った」。岩手県陸前高田市広田町で被災した全盲の吉田千壽子(ちじゅこ)さん(74)はこんな言葉で振り返る。「突然、風がやみ、叫び声や車の音が消えて静寂が広がり、暗闇に取り残されたような恐怖に襲われた」と。
 静寂を断ち切るように吉田さんが隣家の奥さんの名を呼ぶと、「ママ」という返事がした。以前、美容院を営んでいた吉田さんは、地元で「ママ」と呼ばれていた。奥さんの手引きで、家から100メートルほどの慈恩寺に避難を始めた途端、「メリメリ」という音がして、彼女が「ママの家が流れた」と言う。吉田さんは「頭が白くなって、迷惑をかけられないと無我夢中で歩いた」。
 しばらく行くと、奥さんが切羽詰まった声を上げた。「そこまで船が流れて来てっから、走れない?」
 吉田さんはがんの手術で痛みが残るおなかを押さえて必死に駆け出すが、寺の山門近くでひざまで水につかり、へたり込んだ。「誰か手貸して」。奥さんが叫び、男性が吉田さんを境内に引き上げた。
 息つく間もなく、「志茂(しも)が泳いだぞ」と男性のなんとも切ない声を耳にした。数百年続いて「志茂」の屋号で呼ばれる旧家が流され、「ズドドーン」と地響きをたてながら土ぼこりを舞い上げる。間髪を入れず、「ばばばば(あれあれあれ)、車が泳いでだ」と声が上がり、境内に流れ込んだ車が「バガンバガン」とぶつかり合った。
 ふくらはぎまで水につかりながら寺に駆け込むと、「助けに行けなくてごめんね。寝たきりの年寄り避難させでだの」と、幼なじみの和子さん(74)が声をかけてきた。そして吉田さんの手を握り、「また津波来っから、お墓に上がろう」と、せかすように墓地に上る坂道を歩き出した。


 ◇「足手まといにだけはなるまい」
 津波の夜は時折、雪が舞った。広田半島の突端にある岩手県陸前高田市広田町。津波の第2波、第3波を警戒し、慈恩寺の墓地には約30人が避難していた。
 目が見えない吉田千壽子(ちじゅこ)さん(74)は竹やぶの脇で、年寄り衆と肩を寄せ合って寒さをしのいだ。「地震の時は竹やぶさ逃げろ」。地元には伝承があった。「根っこががっちり大地をつかんで、放さない」そうだ。とはいえ余震はひっきりなしで、墓石が落ちて「ドスン」と地響きがした。
 揺れが収まると寺の庫裏に身を寄せ、大きな余震が来る度に墓地に上がった。ヘッドランプをつけた「おっさん(和尚)」の号令一下、気心通じた住民はてきぱきと動き、みんなで安否を確認し合った。中には寝たきりの老人もいて、男衆が布団ごと板に乗せて庫裏と墓地を往復した。
 「空が真っ赤だ」。幼なじみの和子さん(74)が声を上げたのは、2度目に墓地に上がった時だ。広田湾の対岸の宮城県気仙沼市の火事が雲に映っていた。
 津波は寺の境内までがれきを運んできたが、床下10センチの高さで止まった。庫裏の広さは140畳。夏休みに子供たちが「座禅会」の合宿で使う布団があり、石油ストーブもあった。
 がんの手術を受けた吉田さんは、周囲が体調を気遣ってくれていることは肌身に感じた。しかし、「足手まといにだけはなるまい」と決心し、「特別扱いはしないで」と繰り返した。
 そんな気持ちをくんで、和子さんがいつもの口調で声を掛ける。「一緒に寝っぺし」。自宅で静養する彼女の家に毎日のように顔を出して「お茶っこにすっぺし」と誘う時のように。吉田さんは彼女と一枚の布団にくるまり、ぬくもりを感じながらつかの間の眠りに落ちていった。



 ◇母の無事に、声を上げ泣いた長女
 3月12日、津波から一夜明けても救援は来なかった。全盲の吉田千壽子(ちじゅこ)さん(74)が避難した慈恩寺のある岩手県陸前高田市広田町。津波は広田半島の付け根をすべて洗い、がれきが道路や電線を寸断して、町は陸の孤島になっていた。
 寺は地区の避難所だが、食料や水の備蓄はなかった。助っ人に駆け付けたのは被災を免れた高台の住民たちだ。食材を持ち寄り、炊き出しを始めた。消防団は屯所から海水をかぶった発電機を探し出し、電器屋の主人が分解して修理し、寺の井戸から水をくみ上げた。
 助っ人の姿に被災者自身も動き出す。崩れた家々から食べ物をかき集め、境内のがれきの撤去も始める。「持ち場、持ち場で自分にできることをやる姿に打たれました」。これは「おっさん(和尚)」と慕われる古山敬光住職(62)の感慨だ。
 みんなの様子は、ストーブのそばで毛布をかぶって抗がん剤の苦痛に耐える吉田さんの耳にも届いた。昨夏、がんが見つかり、11月に退院してから朝夕2回抗がん剤を飲んでいた。虚脱感と吐き気が続く3時間は「迷惑をかけてはいけない」と歯をくいしばった。
 そんな吉田さんの消息を案じ、長女の明美さん(45)は職場のある大船渡から夜を徹して自宅に向かった。寸断された半島の付け根で車を止め、暗闇を携帯電話の画面の明かりを頼りに、時には腰まで水につかりながら歩を進めた。途中、ろうそくをともす一軒の家を見つけて休ませてもらい、日の出とともに山を越えた。そして、がれきの海を目にして「母親の死を覚悟した」。
 それだけに、庫裏でお茶を飲んでいる母親の背中を見た時は「お母さん」と声を上げ、泣きながら抱き合った。12日午前9時半、気丈にがんばっていた吉田さんの「助っ人」の登場だった。
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by wappagamama | 2011-07-30 20:17

  ーー 障がい者制度改革推進会議第34回傍聴 ーー


  ーー 障がい者制度改革推進会議第34回傍聴 ーー
 内閣府の第34回障がい者制度改革推進会議が、8月8日(月)13時~17時、東京・霞が関の合同庁舎第4号館2階220会議室で開催される。議題は「7月26日第16回障がい者制度改革推進会議総合福祉部会に提出された部会報告取りまとめ素案について」ほか。一般傍聴希望者の受け付けはハガキ、FAX、Eメールのいずれかで。表題を「障がい者制度改革推進会議(第34回)傍聴希望」とし、「名前(ふりがな)」「連絡先住所、電話・FAX番号」「介助者の有無及び人数」「(差し支えなければ)勤務先、所属団体」を記載する。
 宛先は「内閣府障がい者制度改革推進会議担当室」(〒100-8970東京都千代田区霞が関3-1-1合同庁舎4号館、FAX03-3581-0902)。Eメールは内閣府ホームページの登録フォーム(https://form.cao.go.jp/shougai/opinion-0001.html)から。締め切りは8月3日(水)、17時必着(多数の場合は抽選)。
 問い合わせは「内閣府障がい者制度改革推進会議担当室」(電話03-5253-2111、内線44174)へ。(日盲連)
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by wappagamama | 2011-07-30 19:45

あめしろ発生のおもわぬ効果


 あまりにも見事なカサブランカを写真に撮ってっもらおうとしたら…。

 二坪にも満たないその小さな花壇のあちらこちらになんとあめしろが!…。
虫が大の苦手な私は思わず身をすくめた。
今年はあめしろが異常発生しているとか…。
登山大好きの自然時のjさんはつまんで退治をしてくれたが、これは消毒をしなければいけないとのこと。
あめしろの存在をしらなかった昨日の朝、花壇の中に入り草むすりをしたり、咲いた花たちに触れてその感触を楽しんでいた。
でももうできない!

朝晩の水遣りも触覚で確かめてピンポイントでやっていた。
でも 今朝はもう それはできない。
じょうろの先で枝を確かめながらの水遣りとなった。
距離的・感覚的に代替の場所は体感でわかっているので、適当にアバウトに水遣りをしたものの、ピンポイントでないのがわかるので、いつもより回数を多く水を運んだ。

 6・7回ほど風呂場から水を運んでかけ残しがないかたっぷり賭けていて気づいた。
昨日の記事に書いたが、「今年の花は香りが少ない」と
散水気が壊れてしまったため、風呂場から運んでじょうろで水遣りをしていた。
それに、最近の暑さといい 雨も降らないという、ギリギリ花壇は水不足。
今朝の ピンポイントでないアバウトな水遣りで草木花たちが息を吹き返したかのようだった。
怪我の功名というか久々に十分に水をいただいた草木花たちが喜んで香りを放っている。
そうか そういえば 長梅雨でむせ返るほどのむしむししていた数年前。あの年の花たちの香りは家の中までムンムンするほど充満していた。
今朝ひとつ大人になった感じがする?…。
それにつけても あぁ 散水気が欲しい…
そして あめしろ退治も早くしてもらわなくっちゃ…

あともうひとつ ゴーヤちゃん 早くやねまでのびてぇ~!
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by wappagamama | 2011-07-23 08:34

綾ちゃん 陸前高田へ帰る…その8「お別れ前夜」


7月15日 綾ちゃんがいよいよ陸前高田へ帰る日。

 あっというまの3ヵ月半。
明日はいよいよ綾ちゃんとお別れという日。
何をしていても仕事が手につかない。
このままお別れしてもいいものかと気持ちが落ち着かない。
もっと何かしてあげられることはなかったものかと頭の中がぐるぐる空回りしている。
あれもこれも食べさせてあげたかった…。

せめて さくらんぼをおみやげに持たせてあげようかと思い、直売所で買ってきてもらったが、なんとこれがちっともおいしくない。
こんなおいしくないさくらんぼもらったほうがいい迷惑というもの…。
ならばと、地元のスイカだったらと思い、いつも持ってきてくれる知人に電話してみた。
今年は何もかも収穫時期が遅れているので、まだまだ早いとの事。

 そこで頭を思い巡らせて、昔懐かしいふるさとの味、湯沢で生まれ育ったものだったら誰でも知っている懐かしい食品を買い求めた。
私の妹たちもこんな食材が一番喜んでくれる。
今では娘もこんなものを懐かしいと思うようになったらしく、やはり生まれ故郷の食材はそのころの思い出がよみがえる。

 夕方 食事の前にと 息子の車で連れてってもらい、急遽綾ちゃんちに駆けつけた。
夕食には 間に合ったが、なんとそのとき綾ちゃんは、頭痛で苦しんでいた。
明日陸前高田まで長距離をかけなければいけないのに大丈夫?と心配になった。
話を聞くとどうも、手すりもないアパートの浴室に旦那様の入浴の介護で疲れたようだとのこと。

 そりゃそうだよね! 震災以来これでもかと繰り返される、避難場所での種々の苦労…。
いくら健康体でも疲れが出てもおかしくないよね。
私は健康体だから大丈夫と、私のマッサージの申し出に軽く断られていた。
それっきり こちらも遠慮していたのだったが、「なんでこんなになるまで我慢していたの?」と言う言葉と同時に私の手は綾ちゃんの体に触れていた。
「あんたが倒れたらどうするの! あんたが大黒柱なんだから もっと自分のことをきをつけなけりゃだめだよ」
 2・3日前からバファリンを飲んでいるんだけどちっとも治らないどころか、めまいや嘔気までするし、おまけに急に視力まで落ちたとの事。
あぶないなぁ なんてこった そんなになるまでほっとくなんて…と思ったが口には出さずにぐっとこらえた。
せめて 2・3日前に知っていれば…。
でももう 今夜しかない、今しかない、私が綾ちゃんに何かしてあげられるのは…。
「大丈夫だよ マッサージをすれば楽に成るから、」といいながら軽めになおかつ丁寧にリンパマッサージを施した。
綾ちゃんはスッカリリラックスし私に体を預けた。
「気持ちいい 気持ちいい」の連発で、もっと早くやってもらえばよかったぁ…。
マッサージってこんなにいい門なんだぁ…。
最後の晩に綾ちゃんにマッサージのよさを知ってもらってうれしいなぁ…
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by wappagamama | 2011-07-22 22:25

綾ちゃん陸前高田へ帰る…その7「綾ちゃんありがとう」


 こうやって 約3ヵ月半、なんのくったくもなく綾ちゃんは私と付き合ってくれた。

 「なんのくったくもなく」と簡単に書いたが、その」なんのくったくもなく」という言葉の意味は深い。

 「おしゃれのこと」・「ドンコの調理方法のこと」・「車のこと」・「おいしいケーキ屋さんのこと」・「ふるさとの懐かしい食材のこと」・「そして他人にはいえない「心の悩み」
などなど 彼女は何でも「くったくなく」私に話してくれた。

 いろんな意味で綾ちゃんは私と普通に付き合ってくれた。
どんなことにでも遠慮なく積極的に付き合ってくれた。
それは綾ちゃんの性格カラ出ている言動のようだ。  
半身不随の旦那様の介護をしているということが、自然に身についている綾ちゃんは、私に対しても考えるまもなく何気なく手助けをしてくれる。
ところがそのうち、私が視覚障害者ということをケロッと忘れてしまうらしく、「あ ごめんごめん 忘れてた あんた 普通に動いているんだもん 目が見えないなんて思えないよ」とアッケラカンとしている。

でも 私敵には、そうやって時々忘れられていたほうがどちらかといえば気が楽。
気にしすぎて必要以上に手や口を出されているほうがうっとおしくなることがある。
その辺の兼ね合いが微妙なので相手も疲れるのだと思う。
そんなこんなの前後左右を気遣わなければいけないと思ってしまえば、面倒になるので、誰も声をかけてくれなくなるのだと思う。
 どこか体が不自由だということのほかに、どうやって付き合えばいいのだろうと考えるから面倒になるのだと思う。
相手もそうだと思うけど、私自身も同じ事を考えてしまう。
だから、長年同級生とか同窓生とか健常者との友達付き合いができなかったのだと思う。

そんな心のバリアーを全く持たないで付き合ってくれた綾ちゃんはすごい!
相手が考えたり悩んだりする暇もなく、単刀直入に心のままに付き合ってくれた。
この年になるまでこんな素敵な関係ができたのははじめてだったようなきがする。

そんな意味でも綾ちゃんが湯沢にいてくれた約3ヵ月半、私はとてもとても楽しかった。
と同時に、綾ちゃんがまた陸前高田に帰る、そんな当然のこと…
そんな当然のことなのに、私の心にはポッカリと穴が開いてしまった…
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by wappagamama | 2011-07-22 12:54

スクリーンリーダーで電子書籍聞ける


スクリーンリーダーで電子書籍聴ける

 米Adobe Systemsは20日、メジャーなスクリーンリーダーに対応した「Adobe Digital Editions 1.8 Preview」を公開した。現在、Adobe Labsのページからダウンロードできる。
 Windows 7/XP SP3とMac OS X 10.6以上に対応している英語版だ。プレビュー版であるため試用目的で提供されており、業務など重要な環境で使用すべきではないと警告している。また、1.8 Preview版は、1.7正式版に含まれている機能の一部(注釈、印刷、電子書籍リーダーのUSB接続サポートなど)を備えていないことにも注意が必要だ。そのため、1.7正式版に置き換わるものではない。
 1.8 Preview版に特徴的な機能は、スクリーンリーダーをサポートしたことで、WindowsのJAWSとMacのVoiceOverに対応している。視覚障害者向けのハイコントラスト機能も追加されている。
 将来的には1.8にも1.7の機能が追加されていく予定だが、今回のプレビュー版公開はアクセシビリティ機能を追加することが目的だとしている。
 電子書籍では、書籍がデジタルデータで提供されるため、ただ読むだけではなく、音声で読み上げるなどの新たな使用方法が考えられる。これは、これまで限られた点字版書籍やオーディオブックにしかアクセスできなかった視覚障害者が、膨大な一般書、専門書を読めるようなるという大きなメリットをもたらした。
 今回のAdobeの対応により、米国の図書館などで提供されているDRM付き電子書籍や、Barnes & NobleやGoogle eBook Storeなどで提供されているDRM電子書籍でも、音声読み上げによる読書が可能になったことになる。
 しかし一方では、米Amazon.comがKindle端末に音声読み上げ機能(Text-to-Speech)を付加して公開した際に、米国の出版業界が反発した経緯がある。印刷物に関する著作権と、音声読み上げに関する著作権を区別したためで、Amazon.comの行為が著作権を侵害していると訴えたからだ。その結果Kindleでは、出版社が音声読み上げを許可するかどうかを決定する仕組みに変更されたため、現在では一部のKindle書籍でしか音声読み上げ機能が提供されていない。
 音声読み上げ機能は、視覚障害者のみならず、健常者にとっても大きなメリットがある。車内や公共交通機関などで音楽やラジオ、ポットキャスト以外に、膨大な電子書籍を耳で楽しむことができる機会を提供することになるからだ。
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by wappagamama | 2011-07-22 02:32

今朝はホットコーヒーで朝食

 今朝、肌寒さを感じて目が覚めた。

 外はすがすがしい晴天。
エルモとお散歩した後、からからに乾いている花壇の水遣り開始。
超大型台風といっていたので少しは雨が降るのかと期待したが、ポツリとも落ちては来なかった。
なので 花壇の花たちは熱中症ぎみ…。
散水気も故障してしまい、大きなじょうろで何回も家の中から運びこれまた結構な運動領。

 暑さ予防にと植えた緑のカーテン。
ゴウヤは熱いところの植物なはずなのに、ひさしの強い日中は、うそのように力なく「コタッ」と垂れ下がっている。
なんのための緑のカーテンなのか?…。
そしてまた 夜になるとあの薄い葉っぱを「シャッキッ」と広げてむせ返るような青臭いにおいを放っている。
先日、協会のi先生がいらして、「ゴウヤに花が一杯ついてますね」と言ってくれるまで知らなかったそのゴウヤの花。
ラジオで言ってたけど、ゴウヤは人工授粉してあげないと実をつけないのだとか…。
i先生いわく「ほっときゃ 蜂や虫たちが受粉してくれますよ」と…。
どっちがほんとうかな? と思いつつ何の手助けもできない私。
せっかく軒下に張ってあげたネットに絡まらないで、ご近所様のカサブランカやくちなしの花・紫式部・バラなどに絡んでいる。
手近な植物たちに助けを求めたようだ。
ネットを張ってあげるのが遅かったことと、ネットまでの距離があったことがその原因だと思う。
どこぞの災害地のように、生きていくための必死の努力で隣人たちに助けられながら生命を保っていたようだ。
手遅れだったネット・張ったがいいがネットまでは手が届かなかった。
まさに、現代の日本を象徴しているかのような我が家のゴウヤちゃんたち。


東側に鉢植え氏他方は、近くに他の植物がないので素直にネットまでたどり着き、すくすくと成長している。
それにしても? この夏の真っ盛りというのに、まだまだ軒までには届いていない。
なんとのんびりやさんのゴウヤちゃんなんだろう…。
時代に乗り切れないで、やることなすこと後手後手の我が家の植物たち…
これまた 我が家を象徴しているかのよう…。

 とばかりもいえないか、カサブランカの見事なこと!見事なこと!
来院するたびにその花の数を数えてからあがって来ると言うsさん。
私の背丈ほどにも伸びたそのかさぶらんか、一本の茎から大きなつぼみが10個もついているよとその見事さに感嘆の声。
その見事なカサブランカのつぼみのひとつが、今日大きく大きく反り返ったかべんの中から、勢いよくめしべとおしべの香りの競演をしていた。
私の手のひらを大きく広げたくらいのほんとに見事なかさぶらんか!
一番下から咲き始めて、次々と上まで咲くまで何日楽しませてもらえるだろうか…。


この時期毎年のように、カサブランカとくちなしの花が一緒に咲いてくれる。
今年もまた恒例のように咲き競っている。
「ん?でも へんだな?」
この見事な花たちが今年なぜかいつもより香りが少ない?…。
2・3日前から・くちなしの花が咲き始めたのも、カサブランカがこんなに見事に咲いたのも気づかずにいたくらいだから…臭覚の敏感な私にとっては信じられない話である。

そういえば、今年は梅雨が明けた後も、せみの声が少ない。
そして、もうすでに朝からヒグラシも鳴いている。
しかも、すぐ近くの木立からはうぐいすの音色まで聞こえてくる。
なんと不思議な世の中なのだろう?…。

などと 不思議な体感を思い巡らせながら、今朝はほっとコーヒーで朝食。
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by wappagamama | 2011-07-21 18:41

綾ちゃん 陸前高田へ帰る…その6「カーリタース」



 湯沢へ非難してきて約4ヶ月弱。
綾ちゃんはボチボチ陸前高田へ帰る準備を始めていた。

 湯沢在住中お世話になった方々へお礼をしたいので、と綾ちゃんはおいしいケーキ屋さんを教えて…とのこと。

 即座に私は「カーリタース」と答えた。
小ぶりだが甘さを控えた上品な味のするケーキである。
しかも、スポンジがしっかりしていて、食べているときに崩れず食べやすいのが私の一番気に入っているところである。
小ぶりではあるが凝縮している分満足感があるし、何より、「甘さ控えめ」というところが気に入っている。
カロリーを気にせずに・罪悪感も気にせずに・人前で食べるのにも崩れないので安心

 あの デコレーションされたふわふわのケーキに、フォークが添えられて出てきても私にとっては食べる以前に、「これをなんとしてきれいに食べようか」ということのほうが問題である。
人前で手づかみで食べるわけにも行かないしぃ?
手をつける前に他の人にあげるとか、めちゃめちゃになることを承知で食欲のほうが勝ってしまうこともあるが…。
そんなときは決まって後で後悔する。

そんな悩みを一挙に解消してくれたのがその「カーリタース」のケーキ。
綾ちゃんの旦那様も、半身不随で食事の介護を必要としていると聞いていたのでキット食べやすいだろうと言葉を添えた。
そんな説明が終わる荷稲、「わかったわかった その店どこにあるの? 電話番号教えて」と気持ちは もう 行動に切り替わっているようだった。

 私は直接その店には行ったことはない。
だから 「場所を説明して」といわれても上手に説明できない。
仕方がないので知っている汎胃で話をしたが、そもそもそれが間違いの元で、探しても見つからないと途中から電話があった。
それまでに、店の電話番号を調べておいたので「直接聞いてみて?」と患者さんに鍼をしながらのやり取りだった。
その様子を聞いていた患者さん、「その店どこにあるの? おれも帰りに買っていこう」
「あぁ そういえば 随分前 娘が高校生のころその店まで送っていったことがある」と思い出したらしく、それはおしゃれな小物や三といった雰囲気で、おじさんが入るような店ではなかったような機がするけど…。
そう まさにその通り「若者の店」という感じの店なのだそうだ。

私がなぜその店を知っているかといえば、私の娘の友人rちゃん、今度一度「カーリタース」に連れてってあげるね」といっていた。
そこのオーナーさんもユーパスノことを知っていてぜひ一度連れてきて」といっていたとの事。
実際はなかなか実現できなかったが、なぜかそのrちゃんが広めてくれた話に枝葉がついて、彼女の仕事のエステ関連の患者さんの輪が広がった。
その患者さんたちはなぜかその「カーリタース」とのつながりの人が多く、そこでも「ユーパスクンとエルモクン」の話題が出ていたとの事。






そんな風にして、本人と本犬(?)不在の中で話題がでて、「カーリタースからハーブ茶を買ってきてくれる」というちょっとしたブームになっていた。

そんな時「今度ケーキもやっていたよ」といって買ってきてくれた患者さん。
それが そのケーキとのはじめての出会いだった。
そして そのケーキのパティシヤはこれまた偶然にも私の姪っ子だった。
そのケーキが綾ちゃんにも喜ばれたことはいうまでもない…
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by wappagamama | 2011-07-21 12:37

綾ちゃん 陸前高田へ帰る…その5「車やさん」

「車がほしい」と相談されたのも綾ちゃんからだった…

 「妙子ちゃん 車やさん知ってる?」とくったくなく電話をくれた綾ちゃん。
普通 もう少し身近な人とか、もっと世間に明るい人とかに相談するような内容である。
しかも、車の運転にはほとんど関係のない私などにそんな話を持ち込んでも、何の役に立つだろうか? と こっちのほうで気後れしてしまった。
彼女にしてみれば、「あんたの息子さんの知り合いの車やさんを紹介してもらえたら」と思ったらしい。
うちの息子は 在職中に栃木で買ってきた車なので、湯沢の車やさんとは縁がない。

 私が誰かに相談してもいい話だったが、それよりも綾ちゃんが直接他の人に聞いてみたほうが話が早いだろうと思い、綾ちゃんの件に関してもいろいろ世話役をやってくれている同級生のKさんは顔も広いし世話好きだから相談に乗ってくれると思うよ。 と Kさんのほうへ話を振った。

 一日も早く欲しいと思い、あっちこっち見て回ったらしいが、今は中古ですらなかなか手に入らないらしい。
いや むしろ 中古のほうが需要が多いのだとか。
新車でも1~3ヶ月待ちなのだとか…。

震災後さまざまな手続きがあり、陸前高田へチョクチョク行っていたらしい。
仮設住宅の説明会・荷物の搬送などと、車がないことには前に進めないとのこと。
事情が事情なので選り好みはできないから走りさえすればいいと緊急を要していた。

  一度はKさんに振った話だったが、気になって、チョット友人に話をしてみた。
事情が事情だからね、震災後 車が引っ張りだこだからね…。情報の明るいその友人も難航を示していたが、それから何日くらい経った廊下…。
話を賭けていたその友人から電話があった。
「新古車で少し高いけど車見つかったよ」
メーカーと車種と価格を教えてもらってすぐに綾ちゃんに電話した。

電話のむこうの綾ちゃん「ウワァッ 残念! 昨日決まったばかりなの…」
 私の話を聞きながら、彼女はさらさらパンフレットをめくっていたらしく、
「アラァ いいねぇ こっちのほうがずっとよかったわ」
と 昨日決まったばかりの車は、小さすぎて車椅子の旦那様の体に負担がかかる事が心配だったが、取り合えず早く欲しいという気持ちが強く 決めてしまったとのこと。
そう それを逃してしまったら またいつ手に入るかわからないのだから…。

 とにもかくにも マイカーが手に入った綾ちゃんの息子さん。
早速、陸前高田へ、仮設住宅の説明会へと…。
それに合わせて綾ちゃんのお友達の漁師をしている旦那様が、「ドンコ」を捕ってきてくれるのだとか…。 「お昼に上がったばかりのドンコ夕方にあんたと子へ届けるから家に居てね」と 
第2弾の「どんこ」が我が家にやってくることになった。
深海魚なので鮮度がものを言う。
すぐに裁いて調理をしなければ!… 
と連係プレーよろしく無駄な時間をかけていられないらしい…。

が… 夕方になっても待てど暮らせど「ドンコ」は現れない。
 「チョットォ 妙子ちゃん 待っていたでしょ?」といいながら「ごめん 大失敗しちゃった」


 早朝マイカーで息子さんは一路陸前高田へと…。
留守番をしていた綾ちゃん、ふと ある一転に目がとまった。
そう それは 仮設住宅の玄関の「鍵」。
それまでは玄関に鍵をかけるなどという習慣がなかったらしく、鍵のことはすっかり忘れていたらしい息子さん。
結局 その日は用事を果たすことができずにuターンしてきてしまったとのこと。
本当にお疲れ様でした。

一日遅れで「ドンコ」は 無事届けられたけど、なんと、苦労して・なんと高くついた「ドンコ」
ほんとうに「あやぁ しっかだにゃごどぉ!」
息子さんなんぼくたびれだべぇ ほんとになんぎかげでしまったなぁ」
「今日 またお昼に上がったばかりのドンコ」だからね。
とこの「ドンコ」には、何人もの人の苦労がかかっている。
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by wappagamama | 2011-07-20 14:12

綾ちゃん 陸前高田へ帰る…その4


 ある日綾ちゃんからの電話で、その日の午後に二人でお出かけすることになった。

 電話の内容はこうだった。
「妙子ちゃん あんたいつもおしゃれなカッコウシテイルネ」と切り出したと思ったら、「そこのお店に連れてってくれない?」とのこと。

 丁度私も、ストレス解消に綾ちゃんを連れて行きたいなと思っていたところだった。偶然にも思いが一致した。
きのみきのままから、支援物資で取り合えず何でもかんでもまに合せて着ていたところだったが、なにせ彼女は小柄な体型。
寒さをしのげればそれでいいと思っていた時期もあろうが、ガボガボサイズだとそうも行かない。

 下着などは島村で仕入れてきたが、上に着るものがほしいとのこと。 
私も彼女の趣味がわからないので、着てくれるかどうか心配だったけど、ほとんどが夏物だった。
女性だったら誰でも自分に会った好きなものを着たいと思うのは当然。
それになんてったって、買い物は「ストレス解消」の大きな役目を果たしている。
経済的な問題もあることだしと思って口にはしていなかったが、そこえの彼女からの申し出。
二人の気持ちが一致して、即 決行となったのである。
島村ほど安くはないけど、馬鹿高くも内視、なんてったっておしゃれなものが揃っている。
私などは ときどきオーナーさんの送迎つきで、私に似合ったものを選んでもらっている。
安心してお任せこーすでショッピングを楽しんでいる。
何よりオーナーさんの趣味がいい…。
目が見えないからと言って、何でもいいというわけにはいかない私。
目は見えないけど、それなりにきちんとしていたいと言う私。
何でもかんでもお任せっきりと言うのはいやな私。
高価なものは買えないけど、年寄じみたオバタリアンには染まりたくないと思っている私。
何気ないけどどこかおしゃれを保っていたいと思う私。


そんなわがままな私の欲望をピッタリと満足させてくれるお店なのである。


 その日の午後は、バケツをひっくり返したような大雨。
綾ちゃんの息子さんの運転する車で二人はいざ「Oズ」へ…。
車庫を改造したと言うその店舗のなかは、お客さんでごったがえしていた。
というより、狭い店の中は4・5人ほどで「ごったがえす」と言う雰囲気なのだ。
突然の土砂降りのお陰で、店を出るわけにも行かなくなったお客さんと湿度の上がっている店の仲はムンムンしていた。

 綾ちゃんは川へ放されたふなっこのように、店の中を物色していた。

「 なんてたって私にあうサイズを探すことのほうが大変なんだよね」
といいながらも、あれこれ胸に当てながら鏡を覗いていた。
「今まではこんなの着た事はないけど…」
という綾ちゃんに、この際思い切って冒険してみたら?
とイメージチェンジを促してみた。
「湯沢に行ったらずいぶん変わったねって言われるよ」と迷いながらも、そうだね、友達からもらったものだからと言っておけば全て解決するでしょ。
こんなふうに、川に放されて勢い欲泳ぎ回ったフナッコ綾ちゃんは、お気に入りを何点か選んで決めていた。

どんなものを選んだのか説明しながら私の胸にも当てて「あらっ あんたも似合うよ」と二人はズーッと昔からこうして付き合っていたかのように楽しい時間をすごした。
送迎してくれている息子さんのことがチョッピリ気になったので、「綾ちゃんそろそろ帰るよ、あんたを置いていくからね」といったら「あそぉ? 帰れば ガラスにぶつかっても知らないよ」とけろっとしている。
こんなこと 今まで面富む糧言われたことがない。
なんと新鮮に感じたことか!
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by wappagamama | 2011-07-16 09:52