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[ユーパスクンは今日も行く]より ユーパスは本物の天使でした


 前回の記事で「ユーパスの死」について書きました。
あれから3年が経ちました。
ソノ頃に書いた記事がありますので、ご紹介します。
今 思い出しても目頭が熱くなりますが、ユーパスのことは、今でもみんなのこころに生きています。
ちょっと重い記事ですがお付き合いください。
尚 子の記事は、わたしのお世話に成っているメールマガジンに連載されたものです。
この後も関連記事を投稿しますので、宜しくお願い致します。
~~~~~~~ここから貼り付け~~~~~

[メルマガ63号] 2005年5月30日号  
会員連載コラム特別編
         ユーパスはやはり本物の天使でした
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  今、我が家の玄関先には色とりどりの花が咲き乱れています。
 チューリップ、水仙、ビオラ、スイトピーマーガレット、ムスカリ
 それに白い芝桜、そして、くちなしの花、ラベンダーなどなど所狭しと
 咲き競っています。ユーパスが天に召されてから数週間後、
 ユーパスの霊を慰めるかのように、、、、。
 
  津波のように押し寄せる悲しみを、癒すかのように、夢中で球根や
 春の花を一杯植えました。
 そこは、ユーパスが亡くなる直前まで、オシッコをしに行った場所です。
家の中で粗相してはいけないという、盲導犬としての最後まで忠誠心と
 責任を果たした、立派な彼の姿でした。
 死ぬほどつらい思いをしていたはずなのに、健気にも忠誠心を全うした
 ユーパスは、とてもとても立派でした。
 そんな見事なユーパスの「ちりざま」は、私の心に大きな感動を残しまし
た。
そして、その感動は、ユーパスをうしなったことの悲しみさえも
 うすらげてくれるほどのものでした。

  最後の最後まで立派だったユーパス、でも最後の最後まで甘えん坊だった
 ユーパス、添い寝をしていた私のお腹と腕と太ももに、抱かれるようにして
 ドンと、倒れ込んできました。瞬間、私の唇にお別れのキスをしてくれたの
 です。
私の腕の中で、最後を看取ってあげられたこと、それはユーパスにとっても
 わたしにとっても、何よりの幸せでした。

 ユーパスが天に召されたことを知った、知人や友人たちが駆けつけて
 くれました。
誰もがその悲しみを隠そうともせずに、ユーパスとの突然のお別れを
 愛しんでくださいました。その様子を見ていた周りの人たちは、異口同音に
 皆「ユーパスの人徳だ」と言ってくれました。
 ユーパスは私と暮らした、5年9ヶ月の間に、私の周りに素晴らしい
 人間模様を巻き起こしてくれました。そして、私に多勢の、素晴らしい
 友人たちを残していってくれました。
 これまでユーパスが巻き起こしてくれた、様々な出来事を思い返して
 見れば、そのいずれも、私の「未来への道しるべ」を作ってくれていた
 ことを禁じえません。
純粋な気持ちで、「崇高」という言葉をかぁさんからユーパスに捧げます。

 ユーパスはやはり、本物の天使でした。
 ユーパスを愛してくださった皆様、ユーパスを可愛がってくださった皆様、
 幸せな思い出を一杯作ってくださいまして、本当に有難うございました。
ユーパスは本当に幸せものでした。

  見るもの聞くものそして行く先々には、ユーパスの思い出が一杯です。
 今の私には、それを乗り越えることはまだできません。今しばらく、
 時間が必要かと思います。
 ユーパスが築いてくれた、「道しるべ」を無駄にすることなく、
 これからも前を向いて歩いて行きたいと思います。
 今後とも今まで同様、お付き合い下さいます様、宜しくお願い致します。
by wappagamama | 2008-05-16 09:33
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