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わたしの治療室から…その2


 東洋医学の診察法のお話の続きです。
反応がなかったらどうしようと心配しましたが、嬉しいことに、おふたりの方から反応がありました。
しかも その内容はわたしの問いかけにバッチシ正解していたのです。
なので そのおふたりはいずれわたしの治療室に、施術を受けにいらしてくださることと期待し、頸をナが~くしてお待ちして今~酢。

 望・聞・門・切の診断法として説明が残っているのが、「切」でした。
診察=(イコール(このような記号の場合ヨミヒデクンは読み上げてくれません、なのでカッコ書きを添えてヨミヒデクンが対応してくれるように、これからも あえて書かせていただきます))診察=診るです。
聞=聞く=聴覚で確かめるの他に、嗅ぐ=臭覚で確かめると二通りあります。
聴覚での診察方法は前回記載しましたが、嗅覚の診察法を少しお話しましょう。
一番顕著なのは、口臭です。そのほか体臭、これは個人差がありますが、糖尿病など長く患っている人などは、独特の体臭がします。
一番判りやすいのは、シップの匂いを充満させている人です笑い

それではいよいよ問題の「切診」のお話にはいります。
お一人は「脈診」と解答してくれていました。
もうひとりは「触診」でした。
この解答はどちらも正解なのですが、「脈診」だけでは惜しいかな100点満点中80点ってとこかな?。
一方 「触診」の方といえば、切診=(イコール)触診です。
その触診の中で重要な役目を果たすのが脈診なのです。

 望・聞・門・切の4ッつの方法で診察した後、最後に脈を診るのです。
それまで収集した患者さんの情報をまとめたものと、最後の脈診が合致していれば。そのときにはじめて、どの経穴(けいけつ)を選んで、どの手法で鍼を施すかを決めるのです。

 わたしの学生時代、「触診なのにどうして切診というのか」と質問したことがあります。
「細かく切り刻むようにして病巣を診る」 と解答がありました。
その時わたしの頭の中には、現代医学だったらCTスキャンのようなものだなと思った瞬間、次に頭の中に現れたのは一本の大根でした。
そうか あののっぺら棒の大根にも良く観察すると、でこぼこの穴があったり、細い根が出ていたり、水水しいのもあれば、乾燥してしわしわなのもある。
それを細かく切るように指先や手のひらで観察するんだ。と想像したところまではよかったけど、「それを輪切りや千切りにしたら元には戻せなくなっちゃうよな~?」
ア~ァッ たいへんだ~! どうしよう?
 などと想像しながら、授業中ひとりでくすっと笑っていたことを思い出しました。

現在開業して9年になろうとしています。
でもただの一度も、ベッドに横たわった患者さんを、大根だなどと思ったことはありません。(念のため…)
 ホラホラ またまた お話が脱線してしまいました。わたしの悪い癖です。
結局 最初の記事の「カルテ」とは程遠い話題になり、収拾が付かなくなってしまいました。
次回はどうなることやら…
by wappagamama | 2008-01-10 22:27
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