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連載コラム「ユーパスクンは今日も行く」から


今日の記事は3年前にエルモのおにいちゃんであるユーパスクンの書いたコラムです。わたしのパソコンボランテァNPOトピアのメールマガジンに連載したものですが、これからも時折このユーパスクンが登場しますのでみなさん宜しくね。

>>><会員連載コラム><<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<
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 ◆「ユーパスくんは今日も行く!」 by k、ユーパス
「ボクは 立派な ボールパーソン」
こんにちは。k,
ユーパスです。
 みなさんは、「サウンドテーブルテニスってご存知ですか。?。
ボクのこのコラムをご覧になってる方の中では、
「どっかで聞いたことあるなぁー」と思った方もおられると思います。
そうです。それは、視覚に障害のある人たちのスポーツ、「卓球」のことです。
福原愛ちゃんがやっているようなそれとは、チョット違います。
まず大きく違うのは、見えない人と弱視の人のハンディをなくすため、
競技者全員アイマスクをつけていること。
そして、ボールの中には小さななまりが4コ入っている。
ラケットには、音を鮮明に出すため、ラバーが張っていない。
卓球台といわれる台はつぎめのない一枚板でできていて、この板のことを
テーブルという。
テーブルのエンドとサイドには、約15ミリ角のフレームがついている。
ネットはボールより2ミリ上(ボールの直径40ミリ)に張る。
つまり、ネットに触れず、しかも、フレームから飛び出さぬよう、
テーブルの上で転がす要領で行うのです。
この「転がす」という言葉だけを聴けば「なぁーんだ、ちゃっちいスポーツ」
って誤解されそうでいやなんだけど… でも実際は想像とは大違い! 。
 サーバーの打ったスマッシュボールが、相手コートのエンドフレームに
当たり、レシーバーの体の前で跳ね上り、頭上5.60cmほどのところで円を
描き、再びテーブルの上に落ちる!
スマッシュボールを打ったときの手ごたえ、
ネットにも触れずに「バシッ」と相手コートのエンドフレームに当たった音、
レシーバーが手を出せずに呆然としている様子、
凄いスピードで「ヒューン」とボールが、空(クウ)を切る音、
再びテーブルの上に落ちる「カコォン!」。
この音でもって、自分の打ったスマッシュが成功したことの醍醐味に
酔いしれるのである。
おーっと!ここで酔いしれていれば大変なことに、、、。
敵も去るもの、そんなスマッシュにもかかわらず、シッカリと打ち返される
こともめずらしくはない。
勢いついたボールは更なる勢いでリタ-ンしてくる。
一瞬の出来事で、遅れを取ってしまった悔しさ!。
 ボールの中の鉛と、テーブルとの摩擦音「シュルッ シュルっ」とその音は微妙に違う!ボールの下側を打ったときは、弾んだボールになり、うっかりするとネットタッチか、エンドフレームからはみ出してしまう。ボールの真正面を打ったときは音も静かでめったにエンドからはみ出ない。また 左手前から右前方に斜めにカットをかけると、ボールの摩擦音が消える。
上級者になるとその「カット」をかけて、相手を惑わす技術も身につけている。
したがって更なる聴力と集中力が研ぎ澄まされる。
 このように、音だけが頼りのスポーツなので、サウンドテーブルテニスと
いいます。普段は頭文字だけとって「STT」といっています。
平成19年には秋田県で若杉国体が行われるため、それに向けて秋田県のstt愛好家たちは技術向上に余念がありません。

 ここ湯沢でも、かぁさんたちが週2・3回夜になると、青少年ホームで練習しています。
かぁさんたちは、練習は夢中だけど、ボールが隅っこに転がっていけば
拾えません。そこでボクの出番です。
狭い隅っこに転がったボールをくわえて、かぁさんの手の中にポトン。 かぁさんが「いいこいいこって褒めてくれるのが嬉しくって、ボクがんばっちゃうんだ。でも時々お口の中でボールをハグハグすると、ボールの中の鉛がボクのお口の中で反響して面白い音が出るんだよ!。調子に乗ってやってるとそのうちバリッとボールをつぶしちゃってかぁさんにお目玉。しょぼんとしているところへ今度は勢いあまったボールがボクの頭にコツンと飛んでくる。
ボクひとりではボール拾いは大変です。只今 ボールパーソン大募集中!
by wappagamama | 2007-06-06 22:39
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