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湯雄視障協県委託事業[手打ちそば体験]

  湯雄視障協の年間事業である、「秋田県視覚障害者福祉協会委託事業として、盲婦人生活訓練事業」が、先日の日曜日に実施された。
今年は、表題のように「手打ちそば体験」を企画実施した。

 たまたま偶然、今年から当会の事務会計のサポートをしていただくようになった、Mさんのご紹介により「湯沢手打ちそばの会」との連絡交渉を引き受けていただいた。実は、Nさんはその「湯沢手打ちそばの会」のメンバーということもあり、連絡交渉は全てそのNさんのお陰で実施することができた。。

 講師依頼に対しての、そば打ちの会の会長さんからのお返事には、「初めての体験ですので、福祉支援活動の一環として取り組ませていただきタイと思います」との暖かい福祉の心に感謝でした。
 こちら側で準備することといえば、参加会員の募集の取り纏めと、事業費の準備のみである。
そば打ち体験としては初めてのことなので、そば打ちの会の会員さん、要するにそば打ちの経験者で私たちに手順を指導してくれる、講師の方々が6名酸価してくれる。
講師一人とそのほか晴眼者のサポートについてくれる人が一人、視覚障害者二人というグループ分けで、いよいよスタートした。
そこまでは全て交渉役を務めてくれた、Nさんの手順どおりである。
実はNさんは、私たち視覚障害者へ音声パソコンの講師もしてくれているので、視覚障害者とのお付き合いは長い。
でも、そのほかのそば打ちの会のメンバーの方々は、私たち視覚障害者ノ行動を見るのは初めてなはず?… あ お一人、偶然他のイベントでよくボランティアをしていただいている方がいらっしゃいました。。
私たちが会場に集合する前から、講師の方々はすでに準備のため皆さん集まってらっしゃいました。
会場は、普段その会で契約して使用している会場のようで、私たちがそこへ行くのは初めてのことだった。 いえ 初めてだからといって弱視以外の会員以外は、特に不自由なことはない。 慣れているところでも初めてのところでも移動は全てサポーターの誘導でしか動けないのだからなんてこっちゃない…
先ず手始めに、手洗いに移動、 2・3人ずつ肩や腕につかまって電車ごっこでの移動は私たちのお得意ポーズである。(^^♪
次に、椅子に着席するとき、サポーターさんは「ここが椅子です」と手を添えてくれるが、私たちは座る方向がわからない。なので、一応座っては見るが、向きが違っていることがよくある。特に今回は背もたれのない丸い巣立ったので、どっち向きに座ればよいのか、そのときこそサポーターの技量が試される瞬間でもある。(かなり大げさな表現ですけどね デモこれは大事なことでぇす(^_-))
特に、丸椅子の場合はテーブルの位地に触れさせてくれるかまたは、肩を正しい方向に向けてもらうと安心。そうやって、みんなが所定置に収まるまでが時間がかかるのである。 ところが、人はそれぞれの席に収まったが、問題がひとつ残っていた。
それは「エルモ」である。最初エルモを繋留した場所は、入り口ドアの裏、そこの直ぐ上はお湯を沸かす鍋がかかっているとの事。「そこは危ないかもしれない」という声が聞こえたが、私はそんな状況がよく理解できないためとりあえずそこに繋留した
。グループごとにテーブルに着き大体落ち着いたころ、ボランティアのNさん「柿崎さん、エルモあそこは危ないから後ろに移動してもいい」そうだ! エルモの場所を確認しなければいけなかったのだ。会場にまだ到着していない会員さんへの連絡や、エプロンを持ってきていない会員さんへの確認やら、久しぶりに参加してくれた会員さんからの挨拶などなどとやらなければいけないことが沢山あった。
そんなことはいつもどこでも同じことなのだが、自分の手からエルモを離してしまうと気持ちがスコット抜けてしまう。 そんなときにいつも心にかけてくれるのがボランティアのNさんである。 Nさんのお陰でエルモは無事、会場の安全な後ろに繋留氏、その後わたしたちのグループはエルモの近くの後ろに移動した。
実は、エルモを会場の外のロビーに繋いでおいたら?という声が合ったのだが、さすがNさんが「エルモは母さんのそばでナイトいけないから」といったあとで、直ぐに私に断ってから、すばやく行動に移してくれたのである。
Nさんは、ご自分も愛犬家なので、犬の気持ちが良くわかっているということ、それに長年にわたって視障協のイベントの際には講師に渡ってサポートをしていただいているので、エルモと私の関係はもちろんのこと、視覚障害者に関しても事情を本当によく理解してくれている。。
いつものごとくお話が大幅に脱線しているようだが、こんなときのNさんの有難さはなかなかご紹介する機械がなかったので、今回はよいチャンス。
当日の講師の方のほとんどは、視覚障害者ノ団体行動を目にするのは初めてだったと思う。移動の際のきしゃぽっぽや、席に座る際の行動などなど摩訶不思議な珍しい光景だったに違いない。でもでも、不思議なことはまだまだこれから始まる。
晴眼者のサポートの方たちに一連の作業を見てもらったうえで、視覚障害者にサポートをしてほしいということで、体験開始前に二人の講師によるそば打ちの実演がはじまった。そんなこともこんなこともみんなそばの会の方たちが事前にミーティングをしていてくれたのだろう事が感じられた。
会場のそっちとこっちで行われていたデモンストレーションは「水回し」からはじまり、最後の「切」(きり)の「トントントントン」というリズムカルで軽快な音と共にほぼ同時に終了していることが感じられた。
 次はいよいよ私たちにもその工程を部分的に体験させていただける番である。
みんなエプロンをかけ、頭にはほおかぶりをして、腕まくりをし入念に洗っておいた手はできるだけ物に触れないようにして、これぞ「てぐすね」を引いて待っていた。
体は無意識のうちに自然とテーブルを回り少しでも講師の方に近づこうとしていつの間にか講師の隣にぴったりくっついていたという笑い話。
講師の方は「こううやって こうまわして こうゆうふうにかき混ぜて」と作業をしながら一生懸命口で説明してくれるのだが、私たちにはその様子が全くわからない。
最初に触らせてもらっていた大きな「鉢」(粉をこねる鉢)のなかにそば粉と小麦粉を入れて 水をいれかき回していることはわかるが、肝心なそのかき回している手つきがわからないのである。
作業の音だけがかすかに伝わってくるがどんな手つきをしているのか全くわからない
ここまでの文面では、経験をしたことのない視覚障害者ノ方もきっとイメージができないのではと思います。
こらえきれなくなった私が取った態度が「講師のそばに行ってその手を触ろうとしたことだった。
「どんな手付きをしているのか触らせてください」というわけで私はほぼ講師さんの手と交差していた。
そんな様子を見ていた、ボランティアのNさん、私たちに何とかしてその様子を伝えようとしてある行動をとってくれた。
次回へ続く…
by wappagamama | 2014-11-08 17:06
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