引退後の盲導犬が暮らす老犬ホーム(札幌)

引退した盲導犬の老後 ホームで24時間ケア 札幌

盲導犬の役目を終えた犬たちがゆっくりと老後を送る「老犬ホーム」が札幌市南区に
ある。犬への「最後の贈り物」として職員やボランティアが24時間体制でケアする。
1978年、盲導犬施設として世界で初めて開設されて以来、200匹以上の最期をみとっ
てきた。
「いい子だねえ」。5月中旬、大きな窓から日が差し込む30畳の大部屋で、後ろ足を
引きずって歩くラブラドルレトリバーのウェンディ(16歳、雌)を協会の辻恵子さん
(47)が抱きしめた。ウェンディはホームにいる犬の中で最高齢。人間なら90歳以上
になる。かつて北海道旭川市の視覚障害者の男性を10年間にわたって支えた後、約4
年前にやってきた。
ホームは北海道盲導犬協会の建物1階にある。部屋にいるのはウェンディのほか、盲
導犬だったドネー(15歳、雌)と繁殖犬だったベティ(16歳、雌)。ほかに3匹を一
時的に預かっている。
2歳ごろから働く盲導犬は12歳ごろ、繁殖犬は8~12歳ごろ引退する。ボランティアの
家で余生を送る犬もいるが、運動機能が衰えたり、病気だったりする犬をホームでは
受け入れている。
午前8時の朝食の後、ブラッシングや散歩、おやつや昼寝、ひなたぼっこを楽しみ、
午後3時半に夕食を迎える。排せつの世話や歩行介助などを担うのは約20人のスタッ
フだ。今までずっと人間と暮らしてきた犬が寂しがらないよう、スタッフが犬のそば
から離れることは片時もない。体調の急変に対応するため、同じ大部屋に簡易ベッド
を用意し、交代で寝泊まりまでしている。
辻さんはホームの運営に25年間携わってきた。「犬たちには『ありがとう』『おつか
れさま』という気持ちでいっぱい。少しでも長生きして、楽しく、穏やかな時間を過
ごしてほしいのです」
[PR]
by wappagamama | 2014-07-03 17:56
<< わかった! えもいわれぬこの体... 第三回赤い羽根共同募金公募金助... >>