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十数年ぶりに叶った治療室の模様替え


十数年ぶりの念願かない、「治療室」の模様替え」がやっと昨日実現した。
正確には、半分だけ着手したといったほうが正しいかも…。

 前回の記事にもチラッと触れたが、我が家の治療室は北側に位置しているので、はなはだ湿気が多い。
しかも、そんなところへもって、和ダンスを2個も置いてある。
その和ダンスに収納したものは衣替えのたびに洗濯をしなければいけないほどの湿地帯となっている。
今までは、たんすを置くスペースがなかったため、仕方なくそこに鎮座ましましてござったが、私の自由になったエリアがグンと拡張したことにより、収納スペースにゆとりができたということも前回の記述どおりである。

その治療室の、 床面積は6畳ほどあるが、階段の下という不規則で鍵型になっているため、非常に使いにくい。
約3畳ほどのそのスペーすには、バストマット・フエス枕・足枕・治療用のタオルケット・バスタオル・フエスタオル・白衣・それに・鍼・お灸・エタノール・消毒綿・消毒用グッズなどが所狭しと収納ケースに収めて置かれてあった。
かろうじてだが、何かひとつだけよいところを挙げるとすれば、その治療室の西側には、ドンと大型押入れがついている。あ、それと、北側には一軒幅の床からの二重サッシが着いていることくらいかな。
あ まだまだあった、 そうゆう訳なので治療用ベットヲ置いてあるベット周辺は微尿に狭い!。
私のスリムな体だからその周辺を身を捩じらせながら自由に動けるが、大柄の患者さんが衣服の着脱のときによく押入れの戸にぶつ勝ている音が聞こえている。
患者様にご不自由をおかけしていることにいつも心苦しい思いをしていた。
それでも誰一人文句など言う人もなく甘んじてくれていることに感謝感謝の日々だった。
それにもまして私にとっては「不幸中のさいわい」なことがあった。
その狭いベットスペースのお陰で、患者様の体の位置と治療用の道具を置いてあるサイドボードの位置が私の体にぴったりとフいっとしていたのだった。
患者さんの身長に合わせて、頭部・体幹・上肢下肢の位置がピタット指に当たるようになっていた。鍼やお灸の準備をした後、自分の体を回転しても患者さんのつぼに指先が当たるほどのフイイット感となっていた。
患者さんいわく「シェンシェ ほんとに目みぇにゃなだが? まるで目が見えているような動きだな」はあたりまえ。
初心患者さんでも、治療が終わってカルテを書くため、パソコンのキーボードをたたき出しているうちに、「アレッ」と思うらしい。
それも 、たたく指と同調してパソコンから音声が出るので気づくらしい。

さらに その後しばらく患者さんは無言になる。
人によっては、横から私の顔を覗き込んでいる人もいる。「そんなときの私の心の中、(フフフフフ)みえませんよぉ 私は全盲でぇーす)
「どうだ! 全盲でもこの指の動き! まさしく「これが正真正銘ブラインドタッチというやつだべぇ」とつい 小鼻がぴく着いてしまう
(またまた恒例の脱線脱線 (

 昨日着手したのは、二個あったたんすのうち一個だけ、とりあえずそこから移動したということである。
たったそれだけ? って思われるかもしれないが、それはそれで大変な作業だったことをこれから書きます。
もしかすれば、いやきっとそうなると思う。この記事もまた連載ものになりそうでぇす。
まず 昨日は週に2回のヘルパーさんの日。
午後から来るヘルパーさんに合わせて、そのたんすの中身を取り出し次々と洗濯機にぶち込んだ。

洗濯機が回っている間に、たんすの上のもの・その周辺のもの・プラスチック製の3段引出しなどなど全て移動し、西側の台所に運んだ。
ちなみにその台所は、8畳ほどのスペースに西側2件幅のガラス窓が着いている。
西日が当たり洗濯物の乾燥室としては最適なスペースである。
春ころからたんすの中身のほとんどは洗濯して新しい部屋の押入れの衣装ケースに入れ替えてあったけど、イザたんすを移動しようとしたら、出るわ出るわなんでこんなにあるの?と思うほど次から次と荷物が出てくる。
ヘルパーサンガ来たら空っぽのたんすを運んで掃除をしてもらうだけ、と思って下準備をしていたはずなのに… …。

 私に与えられたヘルパーさんの時間は一時間三十分。
ほぼ空っぽにした桐のたんすは上下二段重ね。
治療室から西側の部屋の廊下まで運ぶのに、茶の間のソファをどかし、廊下のスペースを空けておいた。
幾ら失気を含んでいるとはいっても素材は「桐」そんなに重くはないはず。
上段を少し移動したヘルパーさんは「あぁ これだばおもでぁ 無理無理、 柿崎さん腰をいためる柄やめだほえ」ときっぱりと言い切った。
「エッ? いまさらどうしてやめられる?」と思ったが、その後の言葉を待った。
私の体調を考えてくれたのか「うちのかあさんだったらこんなの絶対無理」とのこと。
ちなみにそのヘルパーさんのお母さんと私とは同年と聞いていた。
「ははぁん 自分のお母さんと比較しているな? あまいあまい 私はマッサージ師として体を鍛えてある、これくらいのものを持てないなんて私の威力を知らないな?」とこれも心で思っただけ。
もっとも、春先の腰痛で悩んでいたころだったら無理だったかもしれないが、今は体調も復活しているし…。
そのヘルパーさん、自分ひとりで運ぶとのこと。
それこそ無理無理。
障害物のないところをまっすぐに運ぶんだったらできるかもしれないが…。
茶の間のソファの横を通って、三尺幅のエルモの部屋の前を通り隣の廊下までには3・4回方向転換しなければいけない。
後ろで手を添えて持ち上げればいいんだから二人で運ぼう、って言うことになった。

〔案ずるより生むが靖〕頭で考えていたよりはるかにスムーズに上下の桐のたんすは目的の場所に移動することができた。

ところがである、予想はしていたことではあるが、たんすがなくなったその場所は、はなはだしくかび臭い!
たんすがなくなった分、階段の下のスペースが広くなり、治療道具を置いてあったサイドボードの位置を変えることになった。
もちろん、その前に、徹底的に掃除機をかけ、壁面も床もカビの除去をしなければいけない。
私の私物の確認と、腕力の仕事に関しては私ができることではあるが、掃除とカビの除去に関しては、それはやはり、晴眼者であるヘルパーさんの力を貸してもらうしかない。

 治療室の模様替えはヘルパーさんのいる一時間半の間に済ませてしまわなければいけない。
というのは、その後、予約が3軒入っていた。
カビ臭いする治療室で患者さんを迎えることはできない。
「これから患者さんを迎えて治療ができる状態にしてください」
とヘルパーさんにその旨を伝えた。
それから、1時間後、治療室の模様替えをしたため、仕事に支障をきたすことはないかと、位置や道具の確認をしていたところ、困ったことに気づいた。
次回へ続く
by wappagamama | 2013-09-16 12:07
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