「著作権乱用」に対しての著者からの反響!


 前回の記事「著作権乱用」から、すでに2週間近く更新できずにいました。

この記事に対しての反響がいろいろありました。
そのほとんどが記事に対しての援護射撃的なものと、本屋に問い合わせたが入荷していなかったとかでした。

その中に著者の菅井亜沙子さんからいただいたメールには、わたしが訴えたいことに直に反応してくださいました。
「著作権乱用」の記事をご覧になって菅井さんが感じてくださったこと・そして版元とのやり取をメール送信してくださいました。
ご本人にご了解をいただきましたので転載させていただきます。

くしくも、今朝NHKラジオでこの内容と同じニュースを放送しておりました。

^^^^ ここから貼り付け ^^^

わっぱがままさん、こんばんは。

視覚障害者のための文書の読み上げ機の性能、というか、その限界について、
具体例を紹介していただいたことで、これは大変な問題なのだということが、
実感できました。

最初は、今回の本は、ユーザー10人へのインタビューがあり、
他のインタビュー登場者と同じく、まずはその当事者の皆さんにお読み
いただくのが筋だと思いつつも、
点訳、音訳の完成まで時間がかかるけれど、お待ちいただくしかない、
そういうものなのだと思っていました。

しかし、本や文書の読み上げ機を使って読ませた場合、部分的なかたよりは
あるにせよ、わけのわからない呪文になってしまうことがあると知ると、
改めて、矛盾を強く感じるようになりました。

本を作る時は、印刷して紙の本になるまでは、デジタルで進行します。
私が校正で修正を入れ込むときは赤鉛筆で紙に手書きするのですが、
出版社でその修正作業をするのはパソコンで、中身はデジタルです。
(ちなみに、私がもっているデータを加工したものが本になっているので、
私自身は本と同じデータは持っていませんが)

ですから、それをそのまま、ワードとかテキストで音声に読ませれば、
読取機で呪文になってしまうということはないわけですが、
問題は、デジタルは簡単にいくらでもコピーができてしまうということです。
コピーが無限にできるようになると、本を買う人はいなくなります。
著作権は私にありますが、出版社には版権があり、どちらも本が売れなくなると
困る点では同じです。

いえ、実は、著作者は、紙の本でなくても、デジタルデータでも、それが売れればいいのです。
少なくとも、そう考える人はいます。
ただ、仮に、著者が全員読者に直接作品を販売すると、出版社はつぶれますし、
それではまずい。

ということで、著者、出版社の権利保護のルール作が必要となり、日本でもそのための
話し合いが始まったところです。

ちなみに、アメリカで広まっている電子書籍の波は日本にもおよび、すでにコミックの世界では
2008年の段階で464億円に達しているそうです。
電子書籍なら、呪文が混じるなんてことはなくなるでしょう。
でも、著作権と版権保護とは別の問題として、デジタルデータを受け取る専用端末の
組み合わせの問題もあり、いずれにしても、今すぐというわけにはいかないようです。

今後はどの出版社も電子書籍化問題に否応なく直面させられるでしょう。
私としては、私たちが少し待てば新刊本を図書館で読めるのと同様、
半年も待たずとも、視覚障害者が新刊本を読めるようになってほしいし、
購入する場合でも、読める本がなくて買えないのではなく、読める形で本を購入できる、
本のユニバーサル化が進むことを願っています。

私は、ブログにさえ、まだ手を延ばせない状態で、ましてや電子書籍事情には疎いの
ですが、この本に関してはすぐに解決することは難しいとしても、今後のことを考えて、
勉強していこうと思っています。
版元の担当者にも、今回のことは逐一報告していますが、やはり、情報収集し、
勉強するとのことでした。

長くて、あまりまとまりのない文章になりましたが、今の考えと気持ちをお知らせしたくて、
メールします。

こっちは今晩は湿った雪が降り、すでに積もっています。秋田県も雪でしょう。
明日、外出される場合は、足元に気をおつけくださいね。
[PR]
by wappagamama | 2010-03-18 09:58
<< ブログの更新ができなかった理由... 著作権乱用! >>