一本の電話


 今朝10時頃、我が家の固定電話の、電話を知らせるメロディーが鳴った。

 患者さんからの予約の電話かと思い、いつもの営業スマイルで受話器を取った。
案の定聞きなれた常連患者のTさんからだった。
「モシモシ 柿崎さん 風邪ひいだっちけしゃ?」
「あ ううう? うだ」と生返事も終わるか終わらないうちに、
「あのよな? ひぎはじめのうじにチャント治してけれな?!」
「Kさんもうだったように 今の風邪はひとつぎもかかるちけがら、ひぎはじめのうじに 無理しにゃでチャント直してけれな!?」何とやさしいことばと嬉しがらせて喜ばせてその気になって聞いていたら、更に間髪を入れずにことばは続く。
「あのよな? これはよ? 決して柿崎さんのごどしんぴゃしてゆってるなでにゃがらな?」ときた。
尚も駄目押しに「柿崎さんに倒れられるど みんなが困るガラゆってるなだど?」ときたもんだ。


 そう 確かに今現在手が離せない・目が離せない患者さんが多くなってきている。
考えてみればそのいずれの患者さんは全てその電話の主であるTさんの紹介の患者さんがほとんど。
しかもそのいずれの患者さんたちも今現在大切な時期を乗り越えなければイけナイ方たちである。
その電話の主のTさんもしかり。
Tさん 最後にいったことばが「風邪がチャント治ったら おれどさ電話けれ?」とのこと。
これは勿論自分が治療に来たいと言う意味もあろうが、実際はその周りの人たちのことも考えてのことなのである。
周囲の人たちの状況や体調も良く把握してくれているTさんは、その状況に応じて情報を流してくれているようだ。



このTさんとは 過去にこんなやり取りが何回かあった。
そのいずれも、わたしが体調を崩して、仕事を休まなければいけなくなったときである。
わたしを信用して患者さんを紹介してくれていただいていることは、この上ないしあわせである。
ところが、わたしにそんなことばを言われる前に決まって Tさんはこうゆう
おらは どごがいでどごあるひとさは ラグに成ってもらいでガラその人のためにいってるなだよ、自分でやってもらってえがらゆってるだげだよ」
「柿崎さんさ おぎゃぐさん 増やしてけるどってやってるなでにゃがら、そごのどごろは間違がわにゃでけれな!」といつもケロッと言い切る。


 我が治療院の患者さんたちの中でもそのTさんの息のかかった患者さんたちのことを、わたしは「J・Jファミリー」と呼んでいる。
そのJ・Jファミリーのどの方もわたしにとってはただの患者さんではない。
その何方も患者と施術者の関係を通り越した大切な大切な無くてはならない大切な絆で結ばれているといえば、生意気に鳴るかもしれないが、ほんとうに大切な患者さんたちである。

 
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by wappagamama | 2009-02-09 01:18
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