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わたしのお気に入りの記事をご紹介します


 わたしのお気に入りの情報誌をご紹介します。

同じ視覚障害者として、その方の生き方・考え方にはいつも感銘を受けていました。
その方は全盲でありながら、舞台俳優であり、教育現場・その他様々な方面で活躍されておられる方です。


 わたしも視覚障害者として、何か社会に発信したいと願ってブログを作成してはおりますが、何分無学なため、その思いは、充分に表現する事が出来ずにジレンマを感じています。
その方の記事を見るたびに、「あーぁ そうそう わたしもこうゆうことを言いたかったんだ」という思いにかられます。
相手にわかりやすく、素直な気持で表現しているその方の文章は、わたしにとって、大変 心強い見方を得たような思いです。


 今度きっと その方のお芝居をミニ行きたいと思っています
毎週木曜にに「習慣福祉情報」としてアメディアから発信されています。

昨日受診した最新版の「習慣福祉情報」から、その方の記事を抜粋して、下記に貼り付けしましたのでどうぞご覧ください。


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福祉コラム


点字メニューは嬉しいけれど
(美月めぐみ)

 度々点字メニューを話題にしてるような気もしますが、また改めて感じたことがあ
るので書いてみたいと思います。

 先日、凄い土砂降りの夜にお腹が空いて飛び込んだのが、すかいらーく系の和食フ
ァミリーレストランの「夢庵(ゆめあん)」でした。
 よくファミレスを利用する私は、この夢庵の他の店舗にも何度となく訪れていたの
ですが、今回初めて、ここにも点字メニューがあったことを知りました。
 しかし、残念なことに、今回もその情報を知ったのは、同行していた晴眼者が入り
口の表示を見て教えてくれたからだったのです。
 私は明らかに白杖を誇示して座席に着いたのですが、ウェイトレスさんは特に反応
することもなく、普通にお水とお絞りを運んできただけでした。
 今、多くのファミレスで点字メニューを置いてくださっているのですが、私が入っ
たお店で積極的に「点字メニューがございますが、お使いになりますか?」と聞いて
くださったのはほんの数店に過ぎません。その数店というのも、新規オープンしたば
かりのお店や、行きつけのお店(具体的にはカレーハウス「CoCo壱番屋」西早稲田店
)で初めて点字メニューを置いたときくらいのものです。多くの店舗では、「こちら
には点字メニューがあるはずなんですが、持ってきていただけますか?」とお願いす
ると、「そうなんですか?ちょっと聞いてきます。」と言って、しばし待たされるこ
とになってしまうのです。
 せっかくある程度の予算をかけて点字メニューを用意しても、それを活用する人に
情報が伝わらないのでは意味がありませんし、もったいないと思うのです。
 点字メニューを配備したチェーン店に、点字毎日やJBSなどの視覚障害者向けマ
スメディアを知ってもらえるような工夫はできないものでしょうか。
 また、そういった飲食チェーン店の運営会社では、各店舗の末端の従業員まで情報
を徹底して通達してもらえないものでしょうか。

 確かに、視覚障害者の中で点字をすらすら読める人はほんの一握りにすぎません。
でも、私を含めたその一握りの人にとって点字メニューというのはとてもありがたく
、便利なツールなのです。人の手を煩わせず、自力でメニューを吟味する楽しさは、
なかなか他では得られないものです。
 ただ、ここにまた、点字の使える人とそうでない視覚障害者の間に不公平が生じて
しまうのも事実です。

 そこで、どれほどの予算がかかるかはわからないながらも、ちょっとしたアイディ
アを思いつきました。
 いま、カラオケボックスなどで、食事メニューを注文するための装置があります。
あれをタッチパネルではなくボタンスイッチにし、音声読み上げ機能を搭載するとい
うのはどうでしょう?そして、階層的なメニュー形式にし、飲食物のジャンル選択を
してから各料理名と値段の一覧を出し、心に留まったメニューに合わせてクリックす
るとそのお料理の詳細情報を読み上げるというような装置を作り、いろいろな飲食系
のお店で使うということです。この端末の音声は、切り替えスイッチ一つで、しゃべ
ったりしゃべらなかったりして、視覚の有無に関わらず誰でも必ず使えるメニュー端
末とするのです。もちろん、この端末は各テーブルに常備するなり、お水やお絞りと
共に持ってくるメニューの変わりに運んできてもらうなり、特別な物としてではない
扱いにするのです。どうでしょう。
 こうすれば、点字が読めない視覚障害者にもメニューを選ぶ楽しさが味わってもら
えるはずだし、わざわざ忙しいお店の従業員さんの手を煩わせなくて済むでしょう。
 また、誰もが使う物であるならば、特別な情報通達も要らない……でしょうか?い
いえ、やはりそれでも、その端末が音声対応の装置に切り替わるのだという説明を、
誰かが視覚障害者に伝えなければやはり意味はありません。それに、そのような装置
を作ったからといって、今度はせっかくの点字メニューをやめてしまったら、視覚・
聴覚二重障害の人は困ってしまいます。
 要するに、何か美味しい物を作ったらそれを一人でも多くの人に食べてもらいたい
、何か便利な物を作ったらちゃんと使ってもらいたいという想いを、バイトに至るま
で会社ぐるみで持っていなければ、理想的なサービスなど出来ないということに、多
くの人に気づいてもらわないと、根本的な解決はできないでしょう。

 などとつらつら考えを巡らせながらも、冷たい雨と風に冷え切った体をかき鍋で暖
めていたのでした。
by wappagamama | 2009-01-16 20:36
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